金メダルにあやかる? 31日のヤクルト戦に先発する阪神のランディ・メッセンジャー投手(30)が、巻き返しの好投を誓った。前回登板の25日の中日戦では7安打、3四死球の4失点。4イニング1/3でKOされた。これで9敗目(5勝)。昨年は12勝を挙げた右腕が苦しんでいる。
「前回は球が散らばって四球を多く出してしまった。今回はそれを意識して調整できたから低めに投げるようにする。とにかく勝ちたいんだ」。チームの連敗は7で止まり、エースの能見も復調の気配を見せた。それに続けというわけだ。
心を沸き立たせる材料もある。ロンドン五輪には、友人の夫人が参加している。マーリンズでバッテリーを組んだことがあり、現在ドジャースに控え捕手として所属するマット・トレーナーの夫人、ビーチバレーのミスティ・メイ・トレーナーはアテネ、北京の2大会連続で金メダルを獲得。今大会も3連覇を目指し参加している。
「アメリカ国民として勝つことを願っているよ」。勝利を目指し戦うことに変わりはない。メダリストのパワーを感じながら、マウンドに向かう。 (中山隆志)
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