巨人が31日からの中日3連戦(東京ドーム)に沢村、ゴンザレス、杉内の順で先発陣を投入することが30日、濃厚になった。本来第3戦に出番が回ってくるはずだったホールトンをDeNA戦に回し、杉内を中5日で起用する最強布陣。すでに5・5ゲームの大差をつけているライバルに一気に引導を渡す。
7月に入って14勝3敗3分け。圧倒的な強さで勝ち進む巨人がさらに首位を盤石のものとする。川口投手総合コーチは「焦るところではない。どしっと構えて戦って行けばいいし、必要以上に変なことをして、流れを変えることはしない」としたが、本心は違う。4連勝中の沢村に加え、リーグトップの10勝を挙げている杉内の左右の両輪を中日戦にぶつけ、独走態勢を築く構想だ。
先陣を切る沢村は「前半戦はイニング数が少なかったので、最低でも7、8回は投げたい。ヒットを打たれても、点を取られなければいい」と気合十分。前回27日の広島戦(マツダ)では7イニング1安打ゼロ封、13奪三振と完璧な投球を披露した杉内も「状態は大分良いですよ」と自信満々の表情を浮かべた。
川口コーチは中日の高木監督が「(巨人には)一人旅してもらおう。あとの5チームでやるよ」と“白旗宣言”とも取れる発言をしたことについても言及。「諦めてはいないでしょう。そういうのは受けない。ノーコメントですよ」と苦笑い。“死んだふり作戦”には惑わされず、あくまで全力で守道竜をつぶしにいくつもりだ。 (臼杵秀之)
この記事を印刷する