2010年11月10日

霧島市視察(1)行政視察を評価をしたいっ!

昨日は霧島市に議員の行政視察に関する行政評価について視察に行ってきました。

以前より議員の行政視察には疑問があり、視察について評価する方法はないかと模索していました。私は過去2年間において4回ほど行政視察に参加しましたが、それ以外は辞退している。なぜならば、恥ずかしいし、くだらないからだ。

どういうことかというと、職員先導の元大名行列のように移動し、移動の電車の車中では大声で話し周囲のヒンシュクを買い、中にはスケベな本キオスクで購入し音読する者までいた。視察内容は小学生の社会科見学のレベルと大差なく(提出されたレポートを見れば一目瞭然)、夜になれば2次会3次会で卑猥なダンスを踊る者まで出てくる始末。これが、2年前経常収支比率が100を超え(現在でも限りなく100に近い)、職員の退職金を支払えないので退職債という借金を市民に背負わせながら、さらに市民の血税を使って行く桐生市議会議員の視察の実態。

このような経験の元、議員の行政視察を評価する方法はないかと考えていました。そして今回、矢澤江美子さん(八潮市議会議員)からJMAC構造改革推進セクターの星野芳昭先生を紹介していただきました。突然問い合わせの電話したにもかかわらず、星野先生は相談にのってくださり、「それなら、今年の7月に霧島市で勉強会をしましたよ。そこの議長さんが非常に熱心な方で・・・」と。
posted by 由紀 at 12:04| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

霧島市視察(2)公費使用でないと視察書類は作らない

さっそく、霧島市に問い合わせると快諾してくれましたが、「議長宛に視察の申し込み書を送って欲しい」と言うことでした。そこで、桐生市議会事務局に問い合わせると

桐生市議会事務局職員:<font color="#ff0000">庭山さんは政務調査費も辞退していますし、打ち切り旅費を使うには議会承認が必要ですが、議会は閉会中ですから・・・。公費を使わない視察にそのような書類は作れません。</font>

庭山:はぁ?意味分かりません。

・・・などとやりとりした結果、桐生市議会ではラチ開かず、霧島市に再度お願いしたところ、

霧島市議会事務局職員:そうでしたら、庭山さんがうちの議長宛に書類を提出してくだされば結構です。

・・・と対応してくださったおかげで、勉強させて頂ける運びとなりました。ありがとうございました。
posted by 由紀 at 11:56| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

霧島市視察(3)“1115件”の事業評価をした熱意に感服

鹿児島空港のある霧島市は、H17年に1市6町が合併した人口約13万の都市。議員は33名。議長さんは議会改革に熱心でものすごくやさいい方だという(どこかのギチョーさんとは随分違いますね)。

そもそも「行政評価」が必要になってきたのは、どの自治体もお財布状況が厳しくなってきたから。そこで、市民サービスとして行っている事業を見直しましょう、ダブっていたりムダなものをなくしましょうと言うのが根底にある。そして、コストを意識しましょう、成果を重視しましょう、また市民への説明もできるようにしましょうという目標がある。

霧島市の行政評価の特徴は、各事業レベルではなく、政策に基づく施策に基軸をおいている点。縦割りではなく、施策を中心に担当課が集い、成果を経年比較し、また毎年行う市民アンケートも評価として反映させ、総合計画や基本計画などに基づいているかチェックしながら、予算配分をしている。

霧島市は、行政評価をはじめたのがH18年から取り組んでいる。決して早いスタートではないが、試行錯誤をくり返しながら着実に進めている点、また熱意が評価できる。例えば、H18年から事業評価をし、H20年にはなんと“1115件”の事業評価をしている。ものすごい数字だ。しかし、さすがに職員に評価疲れが出たようで、翌年は568事業にとどめた。また、H20年度は1115件の事業評価をしたが、職員側が事業評価に慣れていなかったため、174事業の公表にとどめた経緯もある。そして、翌年568事業を事業評価し、567事業評価をホームページで公表している(1事業については人件に関わるので非公開)。

そして、なんといっても霧島市の特徴は議員が事業評価表の勉強会をして、それを議会で活用しているところ。それも、「自分自身のこと」=「議員自の行政視察評価」を題材に勉強したのはすばらしい。これによって、議員自身が事業評価シートを読めるようになり、議会で使う。また作る側の職員も「みられる」というので緊張感を持って評価シートを作る。まさに透明性の高い行政経営に向かっている。
posted by 由紀 at 11:54| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

霧島市視察(4)ギインの行政視察の評価表を作るどー!

また、霧島市の職員さん達から、職員さんとしての本音もちょっと聞けたことが嬉しかった。
「予算と結びついていない“作るだけの計画”に疑問があった。作る意味があるのか疑問だった。事業評価を初めたからと言って、市民の市役所評価が変わったかというと、そうでもないと思う。ただ、事業評価は限られたお金の配分を考える上で重要だし、行政評価をすることで、予算と計画に連動性を持つことが出来てきたと思う。」

事業評価をすることで、そこで働く職員が成果・結果を励みにできるようになるのではないかと思った。

*  *  *  *

「くだらない行政視察には参加しない」と言った私は桐生市議会の中で非難された。また数名の桐生市議会議員は堂々と本会議場で「行政視察は有効だ」と発言した者もいる。今回、事務事業評価表をいただいた。早速、議員の行政視察について評価表を作ってみようと思う。客観的に見て、大名行列並みの議員の行政視察はどうなんでしょう?内容を見て評価すれば、価値が見いだされるでしょうか?

霧島市議会事務局の皆さま、ご説明下さいました職員さん。お忙しい中、勉強の機会を与えてくださり、ありがとうございました。
posted by 由紀 at 11:52| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ほらね。やっぱり志布志のごみ分別は日本一

『ガバナンス』の11月号に志布志市の記事が載っている。

『フィジーのごみ分別事業に協力』
 鹿児島県志布志市(34400人)は「フィジー国廃棄物減量化・資源化促進プロジェクト」でフィジーのごみ分別事業に協力している。
 同市は、市レベルのごみの資源化率が3年連続全国1位で、ごみの分別を徹底化して埋め立てごみの8割を減らし、ごみ焼却場もない。途上国も同じように、たやすく焼却炉を建設できず、同市の取り組みが非常に参考になると08年に職員をフィジーに派遣。09年からはパイロット地区で分別収集がはじまった。今年度は、その中間調査評価に職員を派遣した。
-------------------(以上、『ガバナンス』11月号66-67pより)----------

 志布志市のごみ分別は本当に『日本一』。これを実行するごみの分別は本当に大変なこと。しかし、「未来のために、少しでも市民サービスに還元したい」という思いで“本気”で一生懸命になる職員さんたちがいた。そして実際に、市の政策を実現・実行しているのは志布志市民。本当にすごいなぁと思う。

 志布志だけが特別だとは思わない。“本気”かどうかの違いだけだ。
posted by 由紀 at 02:27| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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