ケニアでのEM普及活動は、NPO法人アフリカ児童基金の会(ACEF)の現地に根付いた活動を土台に、、(株)EM研究機構の協力により進められています。その活動は農業や教育分野にとどまらず、ケニア政府との共同プロジェクトなどによってさまざまな分野に広がっています。
次なるステップはアフリカ全体の問題解決へ
現在はケニア保健省、EM研究機構、アフリカ児童基金の会(ACEF)のプロジェクト合意のもと、ケニア環境省、ナイロビ西刑務所の協力も得られ、プロジェクト・第二フェーズが進められています。第二フェーズでは、①ナイロビダムの浄化とホテイアオイの堆肥化、②スラム内での環境改善の講習会、③廃ビニールの再利用や生ごみの堆肥化など、EMを活用した活動が進められています。将来的には本プロジェクトをモデルとして、大小合わせると数百あると言われるアフリカのスラムの環境を改善していくことを目的としています。
スラムからの排水が流れ込むナイロビダムは、悪臭を放ち、ダムは一面ホテイアオイで覆われていました。ホテイアオイは回収され、EMとEMボカシで処理して優良な堆肥を製造しています。作業はナイロビ西刑務所やケニア環境省の協力で進められています。環境省の協力により今ではパワーショベルも導入され、大量の堆肥が製造されています。
また、本プロジェクトとナイロビ西刑務所の連携がきっかけとなり、ケニアにある89ケ所の刑務所で町の生ゴミをEMで堆肥化する計画を進めており、食料の増産と受刑者の刑期終了後の新しい人生更生につながることが期待されています。併せてACEFの事務所があるエンブの町をはじめとして、全国の市町村でも市場などから出る町の有機ゴミを堆肥化する計画も進められています。
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