2012年07月27日更新
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(株)おふぃす5656 対談記事

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アイデア力と技術力に遊び心をプラス──
注目のスマートフォン向けアプリ市場に
自信作を次々と送り込む精鋭企業

ころころ

株式会社 おふぃす5656

代表取締役 越谷 勝治

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─略歴

■デジタルな世界だからこそ一際光る“アナログ”な人間性

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

アプリの開発と聞けば、多くの人が高度なIT技術を駆使するデジタルな世界を連想するものだ。しかしスマートフォン向けのアプリ開発を手掛ける越谷社長の考え方はむしろ“アナログ”と言える。

社長は、地域社会の再生ツールとなり得るアプリを開発して世に送り込むことを目標に掲げ、また経営者としてはそうした目標の実現に向けて共に取り組む仲間たちの幸せを願っているのだ。

デジタルな創造物が生まれる背景には、そんな人間味溢れる社長の想いがある。


【足跡】 東京都目黒区出身。ツアーコンダクターを養成する学校で学び、実地で経験を積む。そして、一般企業での営業職、友人の会社の取締役を経て、1つ目の会社を創業。その後、「おふぃす5656」、さらにもう1社を立ち上げ、現在は3法人の経営にあたっている。40歳。


スマートフォン向けのアプリ開発を手掛ける「おふぃす5656」。イラストとゲームがコラボレーションしたシリーズを始め、数々のアプリを開発しユーザーを魅了している。本日は布川敏和氏が同社を訪問し、越谷社長にアプリ開発における方針などを伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─対談

布川 早速ですが、まずは越谷社長のこれまでの歩みからお聞かせ下さい。

越谷 私はもともと、一般企業で営業職に携わっていました。入社2年で課長職に就き、お客様からも「あなたになら任せたい」と信頼していただくなど、営業マンとして手応えを感じていたんです。そうなると、自分の実力をもっと試してみたいという気持ちが芽生えましてね。そこで友人が経営する会社に移って取締役を務め、その後、広告代理店を立ち上げました。この「おふぃす5656」は2つ目に立ち上げた会社で、さらに2009年には中国の通信会社とビジネス提携を結ぶ法人を新たに設立。現在はその3社を経営しております。

布川 すごい! やり手でいらっしゃいますね。「おふぃす5656」では、どういったお仕事を?

越谷 iPhoneなどのスマートフォン向けアプリの開発を手掛けています。具体例としては、ある商社様から依頼されて開発した、「旅行アプリ」というものがありましてね。これは、今はほとんどの携帯電話についているGPS機能を活用して、現地の情報を得られるアプリなんです。例えば、布川さんが伊豆へ旅行に行かれたとしましょう。そこで「お腹が空いたな~」と思った時にこのアプリを使えば、現地の飲食店に関する情報を入手できるんですよ。

布川 なるほど。その時その場で一番ほしい情報を簡単に入手できるわけだ。

越谷 そうなんです。さらに遊び心を加えて、その地域の飲食店を回るとクーポン券が発行されるアプリ開発も提案しています。こうした便利なサービスを飲食分野だけでなく様々なジャンルで展開すれば、旅行のお供としてスマートフォンがより活躍するでしょう。いわゆるスタンプラリーの機能も面白いでしょうね。

布川 そういったアイデアはどこから生まれるのですか。

越谷 実は私は、ツアーコンダクターを育成する学校を卒業しており、旅行に関するアプリ開発は得意なんです。経験がヒントになってアイデアがひらめくこともよくありますね。それ以外のアプリ開発においても、便利であること、そして何より使って楽しいものであることを重視して開発しています。

布川 旅行者が求めるものを熟知されている社長だからこそのアイデアでもあるのでしょうね。それにしても、今や携帯電話のない暮らしは想像できないほど生活に入り込み、ただ驚くばかりです。

越谷 ここ10年間で急速に進化しましたよね。私は携帯電話が出始めた頃から持っていましたが、肩に担ぐタイプだった(笑)。それが今では、機能を充実しつつ最小化・軽量化がどんどん進み、あの小さな物体の中に膨大な機能とデータが入っている。ましてやスマートフォンはパソコンに近い感覚で、ここまでくると携帯電話の粋を超えています。現在、日本国内における携帯電話の世帯普及率は90%を超えており、中国でも普及率は60%以上と言われるなど、携帯電話の販売については飽和状態ですが、コンテンツに対する可能性が尽きることは決してなく、無限大。そこにビジネスを仕掛けない手はないでしょう。

布川 それで社長は法人を設立して中国進出に乗り出された、と。

越谷 ええ。ただ、リスクもあるんです。と言いますのは、中国をはじめとするアジア諸国では著作権に対する認識が未だに低く、せっかく開発したアイデアや技術がコピーされてしまう危険性が高いんですね。中国では国が著作権対策に動いていますが、対応の手が回っていないのが現実です。

布川 なるほど。現地のお国事情に対する対応力が必要になりますね。

越谷 ええ。例えば社会主義体制の下では、成果を上げた個人事業が国有化されるケースが多々あるなど法人に対する考え方も日本のそれとは異なるんです。それに、外交に波風が立つとビジネスが頓挫するというのも、よくある話。しかし、だからといって将来性のある市場への参入を敬遠していては、チャンスを取り逃がしてしまいます。それに、グローバル社会と言われて久しい今、会社を発展させるためには、海外進出が絶対条件です。お陰様で、当社の中国でのビジネスは今、ようやく形になりつつあり、今後5年間が勝負だと思っています。

布川 社長の経営手腕ですね。

越谷 ありがとうございます。業界では今後、インドやメキシコの市場が有望視されています。私もその波に乗っていきたいところですが、まずは中国でのビジネスに力を注ぎますよ。

布川 社長がおっしゃるように伸びしろがまだまだある分野ですから、御社の飛躍がますます楽しみです。

越谷 でも、私の願いは実は小さなことでして。それは、当社のスタッフが幸せであることなんです。今働いている10名ほどのスタッフは10年、20年の付き合いになる仲間たち。家族も同然の彼らの幸せが、私の幸せでもあるんです。

布川 みなさんと共に、ご活躍下さい!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「携帯用コンテンツの可能性は無限大。そこにビジネスを仕掛けない手はありません」
(代表取締役 越谷 勝治)

「伸びしろが充分な分野だけに、今後の活躍が非常に楽しみです」(ゲスト 布川 敏和)

明日を切り開く経営者たち── その戦略と視点

「おふぃす5656」が手掛ける多種多様なスマートフォン向けアプリの中から、対談で越谷社長が紹介してくれた「旅行アプリ」。GPS機能を活用して現地の飲食店の情報などを簡単に入手できるというアプリだが、こうした“地域の食”と“人”とを結びつける役割を担うアプリの開発には、社長のある想いが込められている。それは、地域活性化に寄与したいとの想いだ。

食生活の変容により、古来から大切にされてきた伝統料理、そして地域ならではの郷土料理への関心が今、希薄化している。そこで社長が考えたのが、遊び心も加えたアプリを通じてそれらの魅力をPRすること。「食を通じて地域はきっと活性化できる。そのためにも、日本食や郷土料理に若い世代がもっと関心を持ってくれる突破口としてアプリを活用できればと思うんです」──。そう語った社長は現在も、地域活性化の起爆剤となるアプリを準備中。その完成が待たれる。

対談を終えて

「『おふぃす5656』という社名には、今の時代を5656(ころころ)と昇りきっていけるような会社でありたいとの思いが込められているそうです。越谷社長の頭の中には、まだまだ新しく面白いアイデアがいっぱい。便利で遊び心あるアプリを今後も世に送り出して下さい」(布川 敏和さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 おふぃす5656

住  所

東京都品川区小山5-25-3 ティーローズ西小山201

代表者名

代表取締役 越谷 勝治

U R L

http://www.office5656.com/

掲載誌

国際ジャーナル  2011年7月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『国際ジャーナル』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。