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「息子へ。」
http://blog.neoteny.com/eno/archives/2011_03_post_514.html
・・・(中略)・・・
直接も言うけど、こうやって書いて残すのは
お前だけじゃなくて、みんなにも伝えたい、というのもあるんだけど
自分の意見を「公」にしてないって、よくないと考えた。
正直言えば、わざわざ公にしないほうが、よいこともある。
パパだって、友達もいれば、仕事もあるんだし
原子力に対する態度を明確にしてしまうと
損をしてしまうことも多いと思うんだけど
そんな態度を、親であるパパが取っておいて
子どもである、お前に対して、「自分の考えを持て」なんて
偉そうに言えないよね、と思った。
・・・(中略)・・・
「原子力は安全だ」、という前提の上で
いままでやってきたから、今日の問題があるわけで
「原子力は危険だ」、という前提の上で
可能な限りデータを出して、可能な限りプランも出して
日本の国民、みんなで判断しよう。
これは、僕ら国民の生活の問題なんだから。
関係ないよ、っていう人は、あまり存在しない。
日本人が自分たちの未来を考える、大きなきっかけになるかもしれない。
・・・(中略)・・・
だけど、もういちど言うけど
だんだんと改善はされていくと思うけど
エネルギーの値段は上昇するように思うから
それはそのまま、生活に影響するわけだから
その苦しみは理解しないとね。
だけど、いずれにせよ、世界的に、原子力発電に対しては
今回の災害をきっかけにして、停止したり、中止したりなるだろうから
そういう理由でも、エネルギーの値段は上昇するだろうと思うよ。
パパが思っているより、その影響は大きいかもしれない。
だけど、それでも仕方ないと、パパ個人は思っている。
その理由?
最後に。
その理由を言うね。
これが一番大きい理由なんだけどさ。
パパは、自分の世代より先まで
影響を与えてしまう可能性があることって
手を出しちゃいけないと思っているんだ。
いま生きている人が、その人生を「どう生きようか?」
というのは、その人の自由でもあるから
少なくとも、それを求める権利はあると思うんだけど
次の世代とか、その先の世代まで
影響しちゃうようなことは、やっちゃいけないと思うんだよ。