2011年03月30日

とあるブログの紹介「息子へ」(1)

お彼岸でお墓参りに行ったお父さんから息子さん(多分小学生じゃないかな)へのメッセージ。親としてとても共感するので、アップします。

*  *  *  *

「息子へ。」
http://blog.neoteny.com/eno/archives/2011_03_post_514.html

・・・(中略)・・・

直接も言うけど、こうやって書いて残すのは
お前だけじゃなくて、みんなにも伝えたい、というのもあるんだけど
自分の意見を「公」にしてないって、よくないと考えた。
正直言えば、わざわざ公にしないほうが、よいこともある。
パパだって、友達もいれば、仕事もあるんだし
原子力に対する態度を明確にしてしまうと
損をしてしまうことも多いと思うんだけど
そんな態度を、親であるパパが取っておいて
子どもである、お前に対して、「自分の考えを持て」なんて
偉そうに言えないよね、と思った。
・・・(中略)・・・
「原子力は安全だ」、という前提の上で
いままでやってきたから、今日の問題があるわけで
「原子力は危険だ」、という前提の上で
可能な限りデータを出して、可能な限りプランも出して
日本の国民、みんなで判断しよう。

これは、僕ら国民の生活の問題なんだから。
関係ないよ、っていう人は、あまり存在しない。
日本人が自分たちの未来を考える、大きなきっかけになるかもしれない。

・・・(中略)・・・

だけど、もういちど言うけど
だんだんと改善はされていくと思うけど
エネルギーの値段は上昇するように思うから
それはそのまま、生活に影響するわけだから
その苦しみは理解しないとね。
だけど、いずれにせよ、世界的に、原子力発電に対しては
今回の災害をきっかけにして、停止したり、中止したりなるだろうから
そういう理由でも、エネルギーの値段は上昇するだろうと思うよ。
パパが思っているより、その影響は大きいかもしれない。
だけど、それでも仕方ないと、パパ個人は思っている。

その理由?

最後に。

その理由を言うね。
これが一番大きい理由なんだけどさ。

パパは、自分の世代より先まで
影響を与えてしまう可能性があることって
手を出しちゃいけないと思っているんだ。
いま生きている人が、その人生を「どう生きようか?」
というのは、その人の自由でもあるから
少なくとも、それを求める権利はあると思うんだけど
次の世代とか、その先の世代まで
影響しちゃうようなことは、やっちゃいけないと思うんだよ。
posted by 由紀 at 13:39| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

とあるブログの紹介「息子へ」(2)

例えば、遺伝子に影響が出てしまう可能性。
お前の子どもの世代にまで影響が出てしまうとか。
場合によっては、もっともっと先の世代にまで影響してしまったり。
この国に、住めないどころか、人も近づけない場所ができてしまうとか。
そういうのは、いま生きている人、パパたちの生活と
そもそも、引き換えにならないと思うし、なってはいけないと思う。

命、対、命、のことなら、まだわかる。
先の世代の生命を脅かす可能性があるとしても
いまのみんなの多くが死んでしまうなら、已むを得ず、というのはあると思う。
いまの世代が死んだら、先の世代がなくなってしまうし。
だけど、「生活の豊かさとの引き換え」というのは
それは、身勝手だと思うんだ。
それをOKにしちゃったら、ぜんぶOKだよ。
「自分の生きている間、OKならOK」としたら、世の中終わってしまう。
それOKなら、それこそ環境問題なんて、どうでもよくなるよね。

先の世代への影響というのは、万が一、の話だけじゃない。
お前はまだ知らないかもしれないけれど
原子力発電というのは、使用済み核燃料というのが大きな問題なんだ。
薪を暖炉で燃やしたら、炭が残るよね。
炭だったら、捨てればいいんだけど
使用済み核燃料は、危なすぎて簡単に捨てられないんだ。
というか管理することすら難しい。
だから、そもそも、先の世代まで、大きなリスクやコストを
投げ渡してしまう、という発電方法でもある。原子力発電は。

・・・(中略)・・・

日本は変わる。
やっと大人になる。
本当の民主主義が、やってくると思っているんだ。
お前を含めて、みんながいま、考えれば。

こんな状況のいま、日本が世界に向けて
どんな態度を示すのか、どんなメッセージを投げるのか
本当に注目されているんだよ。

少しでも意見を持ったら、教えてくれ。
また、そのとき、ゆっくり話をしよう。

楽しみにしている。

昨日の墓参り、よかったな。
パパは、パパのパパと話をしたんだよ。
未来のことを。

だから、パパとも話をしようよ。
未来のことを。

*  *  *  *

是非全文をご一読下さい。
posted by 由紀 at 13:38| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本政府は、国民を見殺しにするのか?

昨日は、子どもたちの予防接種にいってきた。特に今度中学生になる息子は、小さいときは病弱で、10月中頃から4月頃までは毎日、小児科→耳鼻科→眼科→皮膚科へと毎日“病院のハシゴ”をした。

久しぶりに行った小児科の看護婦さんも、大きくなった息子にびっくり。「あら〜!おおきくなったわね−!」と声をかけてくれた。「はい・・・」と思春期の入り口にさしかかっているのか、息子は下を向きながら返事をした。この子がここまで健康で丈夫で大きくなれたのは、休診の時でも診てくれた先生方や看護婦さんたちがいてくれたおかげ。子どもの突然の高熱や異変に私は本当に無力で途方に暮れてしまった。その時助けてくれたのが、先生方だった。本当に、ありがとうございます。

息子は年長の時に、桐生で一番大きな病院に一時入院したことがある。幸いにも元気になって退院できたが、長く入院生活を続ける子どもたちや、言葉では言い表せないような大変な治療をしなくてはいけない子どもたちとその家族を目の当たりにして、子どもの健康はなにものにも代え難いことであることを痛切に感じた。

子どもの健康は、大人が守らなくてはいけない。子どもの健康はその子だけの問題では無い。次世代にもつながる本当に大切で、かけがえのないもの。出来る限り細心の注意を払い、出来る限りのことをすべきだ。そして最終的に子どもの健康の責任を負わなくてはならないのは、その子どもの親でしかない。しかし、健康の実際のツケは、その子ども自身に降りかかってくる。健康に関して途方に暮れる子どもを作らないために、最大限の努力をすべきだ。

とんでもないことだが、日本政府は、福島原発事故現場から30km圏内を自主避難地域と指定しておきながら、そこにまだ約2万人の市民がいるという。しかも、現場にボランティアで行っている地頭健二さんによると、そこに子どもがいるという。「他にもいるのか?」と言う問いに『いっぱいいる』とのこと。

日本政府は、国民を見殺しにするのか?私たちの大切な未来の宝に、取り返しのつかない人生を強いるのか?日本政府は速急に避難させるべきだ。
posted by 由紀 at 08:52| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月25日

親としての覚悟と決断

夜9時ころ、西牧議員から「あなたに言っておかないと、あとで怒られるから」と電話があった。「実は、高津戸で放射性物質が検出されたんだよ。15ベクレルだけどね」と。

やはり、放射性物質は桐生にも飛散していた。福島原発事故現場に桐生より遠い前橋の水道水に検出されているのだから、当たり前である。“微量だから大丈夫”とは思わない。なぜなら、水“だけ”に含まれる放射性物質が微量であっても、また野菜“だけ”に付着する放射性物質が微量であっても、放射性物質はそれだけにとどまらず、風にふかれて空気中を漂っているのである。特に、幼児や妊婦に対する影響がもっとも懸念される。「どの程度の放射性物質の飛散によって、どの程度の濃度で、何年後に人体にどのような影響が出てくるのか」などと人体実験されたのではたまらない。

乳幼児や妊婦さんなど出来れば、放射性物質が飛散していない地域へ自主避難したほうがいい。それが出来ないのならば、細心の注意を払って防御しなくてはいけない。政府の広報が曖昧であるために、放射能に対する市民の認識はあまりにも低く、無防備過ぎる。

情報は様々な手段で得ることは出来る。今まで国民をだまし、のらりくらりごまかし、搾取しつづけてきた政府やマスコミの言うことなどそのまま信じるわけにはいかない。多様な情報から、自分で考え、自分で判断するしかない。突き放すようで申し訳ないが、最終的には、子どものいのちの責任は、親にある。親の決断が子どもの将来と、その子どもの子ども(まご)の未来にも影響してくる。

親としての覚悟と決断。難しいけれど、迫られている課題だ。
posted by 由紀 at 23:46| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

君は改革の夜明けに生まれた

過日、甥が生まれた写真をブログにアップしたところ、「おめでとう」と声をかけてくれた人がいた。

「ありがとうございます。でも、こんな時じゃなくて、もっと平和で安全な時に生まれればよかったのにって思います」と言ったら、

「何言っての。ちょうど日本が変わるそのきっかけの時に生まれたんだよ。改革の夜明けに生まれた記念すべき赤ちゃんじゃない!」と言ってくださった。

そう。今、この時をきっかけに、変えなくてはいけない。名前のまだ無い君に、「君は改革の夜明けに生まれたんだよ」って言えるように。



追伸:君がかわいすぎて、君のパパとママは未だに名前をつけかねています。おばちゃんは早く君のことを名前で呼びたいのにね。
posted by 由紀 at 23:10| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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