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【ロンドン余話】「ガラガラなら、売れよ!」 目立つ空席に苦情殺到 五輪組織委、“サクラ”で対応?
2012.7.30 11:16
[ロンドン余話]
ロンドン五輪は開幕直後から一部の競技に空席が目立ち、批判が高まっている。空席が目立つのは、サッカー、バレー、テニス、体操、競泳など。それも競技が一番よく見える特等席だ。チケットは販売直後に完売しているはず。チケットを買えなかった人が「あんなにガラガラなら、売れよ!」と憤るのも無理はない。
この問題について、イギリスのジェレミー・ハント文化・スポーツ相は、「大変がっかりした。チケットの持ち主が会場に来ないのなら、より多くの人が観戦できるよう速やかな対応が必要だ」と話し、ロンドン五輪組織委に改善を促した。
これを受けてロンドン五輪組織委も、空席だった席のチケットの持ち主が誰だったのか、調査を開始した。組織委の説明では、空席が目立ったのは、一般には販売されていないスポンサー企業や五輪関係者用の席。29日に会見した組織委のセバスチャン・コー会長は、「どの時間帯にどれだけの人数が来るかを事前に見極めるのが難しい。大会序盤にはよくあること。解消するにはいろいろな方法がある」と話す。
その一つが、近隣の学校の生徒や教師、警備の兵士を招待するというもの。コー会長は、こうした対応を取ることによって「空席問題は長引かないだろう」と見通しを語っている。
しかし、それってつまり、“サクラ”っていうこと? チケットをばらまけば確かに空席は埋まるだろうが、果たして、これで批判がかわせるかどうか…。(五輪取材班)
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