憩いの場

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夢の舞台−序章
by:龍の人
城内
「でか…すごいな、初めて中に入ったよ」
城内に入るや否や、唖然とした。うちは良く繁栄し、大きい国だと聞かされていたが…ここまでとは
「おや、初めてでしたか?藍さんのような方でしたら一度くらいは…と思いましたが」
「はは…実力だけじゃ入れやせんよ。貧乏な暮らしでね…」
「…失礼致しました…」
そう言って謝罪の礼を俺にする伝令兵。身の回りからきちんとしている辺りも一国の兵士として頷けれる
「…それでは、王様のいらっしゃる広間へご案内致します」
「おや、今は広間に居るのか…分かった」
これから言われる事に、何処か心の隅で興奮していた俺は一刻も王様に会いたい一心だった
−−−−−−−
城内大広間
「おぉ、彼が…藍殿かね?」
「はっ。連れて参りました。それでは私はこれで…」
会うや否や、伝令兵は王様と思わしき人に敬礼して立ち去って行った
「貴方が…王様、ですか…?」
「はっはっは、そう固くする必要もあるまいて。楽にしなさい」
王様は想像とは全く違い、とても若く…小柄な少年と言うのが妥当な程小さかった…
俺は若干戸惑いながら呼ばれた件について聞こうとした
「それで…俺…私を呼んだのは、」
「勇者との旅を同行し、かの魔王を討伐して頂きたい」
俺が答える前に真剣な顔つきで、足早に告げた
「藍殿や、貴殿は格闘家として相当腕の立つ者と聞いている…どうかね、勇者様とご同行願えるかな?」
「それは…構いませんが、どうして私が?」
「藍殿はその腕前の他に、ある能力がある」
「はい?」
…初耳だ。何だソレは?
「それは…旅をしていれば否が応でも分かる。もちろんそれなりの補償は負担しよう」
「…分かりました。若輩者ではありますが、引き受けます」
言いながら軽く相槌を打って答える俺は、早くも期待に胸を膨らませていた
「その返事を待っていた!モンク、藍よ!」
そう言うと王様は、満面の笑みで俺の肩をバシバシと叩いた。この辺りはまだ子供だな…と多少微笑み、広間を後にした
「お疲れ様でした。後で酒場にて勇者様とそのほかにご同行するメンバーと合流します」
「あぁ。わざわざありがとう、伝令兵」
−−−−−−−
序章は後2つ〜3つ程続きます。ご意見やご要望があればコメントにてお願いします
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