すこぶる
【意味】 すこぶるとは、非常に。たいそう。大いに。
【すこぶるの語源・由来】
すこぶるの「すこ」は、「少し」の語根である「すこ」。
すこぶるの「ぶる」は、「大人ぶる」「もったいぶる」などの「ぶる」と同じく、いかにもそれらしい様子する意味の「振る」である。
本来は、語源どおりに「少し」「いささか」「ちょっと」の意味であったが、中世以降、「大いに」「かなり」などの意味に変化した。
すこぶるが正反対の意味に転じた原因は解っていないが、漢文訓読に用いられた語なので、そこで混乱が生じた可能性は高い。
「頗」は頭が一方に傾くことを表した漢字で、「かたよる」「かたむく」「公平でない」の意味がある。
【関連語】
| 頭(あたま) | 聊か・些か(いささか) | 痛く・甚く(いたく) |
| 著しい(いちじるしい) | いと | 傾く(かたむく) |
| 結構(けっこう) | 随分(ずいぶん) | 凄い(すごい) |
| 少し(すこし) | 凄まじい(すさまじい) | 一寸・鳥渡(ちょっと) |
| 途轍もない(とてつもない) | 迚も(とても) | とんでもない |
| 激しい・烈しい(はげしい) | 甚だしい(はなはだしい) | 酷い(ひどい) |
| 一際(ひときわ) | 振る(ふる) | 箆棒(べらぼう) |
| 滅法(めっぽう) | 勿体振る(もったいぶる) | 物凄い(ものすごい) |
| やばい | 余程(よほど) |