2012年07月28日

原発事故原因「ポンコツアメ車の無免許運転」

23日に政府の最終報告書が公表されて以来、24日を除いて新聞各社の事故分析報道や主張報道が見受けられませんでしたが、今日の毎日新聞社説はこのように記載しています。

社説:原発危険度 順位付けして公表せよ
<引用開始>
原発依存度を下げる方針を掲げている以上、政府はまず、リスクの高い原発から廃炉にしていく決断を示す必要がある。そのためには、単に「40年廃炉」を指標とするだけでは不十分だ。複数の指標で原発のリスクを判定し、全原発の相対的な危険度を公表してもらいたい。
 炉型は当然、指標のひとつだ。福島第1原発と同型の女川、敦賀、島根の各1号機には、廃炉を考えるべきリスクがある。
<引用終了>
http://mainichi.jp/opinion/news/20120728k0000m070183000c.html

私はこのブログに「GEの原発は危ない、訓練で安全管理を徹底すべき」と記しましたが、毎日新聞の主張する、福島第一原子力発電所と同型の女川、敦賀、島根の各1号機を廃炉にという案に賛同します。

その理由です。こちらの記事をご覧ください。

原発事故のA級戦犯はゼネラル・エレクトリック社だ
<引用開始>
イメルト会長はこの訪日で東電経営陣とも会談したが、これもまた重要な商談の要素をはらんでいた。東電は福島第一、福島第二の両原発を失ったため、夏に向けた応急処置として火力発電用タービンを掻き集めざるを得なかった。このタービンの中に、GE製のものが多く含まれているのだ。「GE側はタービンを有償で、こともあろうにいつもの五割増の値段をふっかけてきた。協力なんて名ばかりで、ただの火事場泥棒だ」と東電幹部は憤る。

 収束ビジネスに色気を出す一方で、事故の解明に向けた取り組みには極めて後ろ向きだ。原賠法でいかに厳重に保護されているとはいえ、緊急時の復旧機能に支障があれば原発輸出に響くと思ったのだろうか。GEはこの期に及んでも「福島第一1号機の情報すべては東電に伝えていない」(原子力関係者)という。

<中略>

米国政府の後ろ盾を得て、火事場泥棒を続けるGEを裁く手段を日本は持たない。菅直人首相の肝いりで発足した「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」も原子力専門家は排除されており、福島第一原発事故におけるGEの罪を暴けそうにない。

 福島第一原発でこれだけの被害を出しながら、日本政府は停止中の原発の再稼働を地元に要請し始めた。GEが主契約者となった国内の原発は福島第一、福島第二原発以外にもまだ四基あり、福島第一1号機と完全に同型の原子炉さえ存在する。GEの責任を追及しないまま原発を動かし続ける事態など、許されていいはずがない。
<引用終了>
http://www.sentaku.co.jp/category/economies/post-1724.php

私は、ディズニーランド出身の安全管理の専門家として重要な証言をしていく用意があります。

今日はその1です。
「アメリカ製の部品は故障につながることが多かった」

アメリカ方式です。たとえばビックサンダー・マウンテンでも「アメリカ製」であることが求められ、車体もアメリカから運ばれてきたものでした。そして、その後しばらくの間は摩耗する部品もアメリカ製を購入する契約になっていました。

もちろん契約ですから異論を唱えることはできませんし、してきませんでした。しかし、です。アメリカ製の部品は品質が悪く壊れやすいものでしたので、TDLでは耐用日数の7割で部品交換をしています。

私たちオペレーション側のキャストはメンテナンスキャストと「日本製の部品が使える日が来るのが待ち遠しい」とよく話したものです。

21世紀になり少しは「まし」になったと思われますが、20世紀のアメリカでは、故障で道端に転がっている車はアメ車ばかりだったそうです。

すべてが万事、アメリカ製は品質が悪いのです。原子力発電所も同じです。福島第一原子力発電所の事故を要約すれば「ポンコツのアメ車の鍵を渡された訓練を受けていない、情報も与えられていない東電社員の格闘の末の事故」と言えるでしょう。

私には計画があります。それは、福島第二原子力発電所の増田所長などにメールを送ることです。日本社会は「無知害」マスメディアからの情報を信じてしまっていますが、「現場は素晴らしい仕事をした」ことを伝えたいと思います。もちろん、現場の人間が声を上げることはできないということは分かっています。それでも、海外メディアなどに対して、「ポンコツアメ車」原発であったことをアピールしていくことは重要なことであると考えます。
posted by M.NAKAMURA at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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