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2年ぶり“野馬懸” 警戒区域の解除で
7月30日 12時17分

国の重要無形民俗文化財に指定されている福島県相馬地方の伝統の夏祭り、「相馬野馬追」は30日、最終日を迎え、ことし4月に警戒区域から解除された南相馬市で、2年ぶりに「野馬懸」と呼ばれる勇壮な神事が行われました。

「野馬懸(のまかけ)」は、神に選ばれた馬、神馬(しんめ)を捕らえて神社に奉納する神事です。去年は、原発事故の影響で、会場の南相馬市の相馬小高神社が警戒区域内になったため、別の神社で規模を縮小して行われました。
ことし4月に警戒区域から解除されたあと、境内の土を入れ替えたり草を刈り取ったりするなどの除染作業を行って、2年ぶりに本来の形で開催されました。
神事では、ほら貝の音を合図に騎馬武者が馬を追って坂道を駆け上がり、竹の柵で囲われた境内に3頭を追い込みました。
このあと、御小人(おこびと)と呼ばれる白装束の男たちが、神馬に選ばれた馬を素手で捕まえて奉納しました。
柵から出ようと暴れる馬を総がかりで捕まえると、見物に集まった人たちから拍手や歓声が上がっていました。
地元の30代の女性は、「2年ぶりに見に来ましたが迫力があってすばらしかったです。大切な伝統行事なので、これからも引き継いでいってほしいです」と話していました。

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