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地元の反基地感情を利用しながら、米軍基地情報を奪取

F22ステルス戦闘機の撮影を航空マニアに依頼ほか沖縄で中国人スパイがやりたい放題している

SAPIO 2012年7月18日号掲載) 2012年7月30日(月)配信

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 A氏といい、中国人といい、「道の駅かでな」を撮影ポイントとするのは、そこから嘉手納基地内部が一望できるからだが、もともと、嘉手納基地の国道58号線沿いの境界線は、金網フェンスではなく、基地内を覗かれないようにコンクリート製の高い塀が作られていた。ところが平成15年から、鉄筋コンクリート造4階建ての「道の駅かでな」ができたことで、嘉手納基地は丸見えとなっている。この施設は、「米軍嘉手納基地が一望できる展望フロア」などと観光スポットとして紹介されているが、実態は“スパイスポット”となっているのだ。

 そして展望テラスには、わざわざご有料の高倍率双眼鏡が設置されている。しかも展望フロア階下の学習展示室では、展望フロアに設置されたカメラをズームして基地の中を覗くことができるから悪趣味としか言いようがない。基地に対する嫌がらせとは思いたくないが、結果として中国のスパイ活動を利することになっている。

 こうしたことは、渦中の普天間基地でも起きている。基地を一望できる嘉数高台公園(宜野湾市)に設けられた展望台からは、普天間基地が丸見えになっている。実際、私もここで観光客を装った、望遠レンズ付きカメラを持った身なりのよい中国人たちを目撃したことがある。機材は充実しており、ただの観光客ではないことは明らかだった。

 そもそも中国人が沖縄で活発にスパイ活動を行なうのには理由がある。グアムや米本土の米軍基地は警備が厳重な上、スパイ防止法もある。その点、沖縄は米軍の最新鋭機を撮りたい放題。ご丁寧に双眼鏡まで設置してある。

続きを読む : さらには沖縄独特の事情もあ…

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