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地元の反基地感情を利用しながら、米軍基地情報を奪取

F22ステルス戦闘機の撮影を航空マニアに依頼ほか沖縄で中国人スパイがやりたい放題している

SAPIO 2012年7月18日号掲載) 2012年7月30日(月)配信

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 さらには沖縄独特の事情もある。基地反対運動を行なう左派勢力の存在だ。

 台湾や尖閣諸島への軍事侵攻の機会を窺いながら東シナ海を自国の勢力下に収めようとする中国にとって、強大な在沖米軍は目の上のタンコブであり、沖縄から米軍を撤退させることは彼らの最大の課題である。つまり、中国の利害は、在沖米軍基地に反対する革新団体や地元メディアのそれと見事に一致する。

 反基地の空気は、前述のように基地を“丸裸”にする施設の建設を可能にしている。

 一方で左翼色の強い地元メディアは中国側に疑わしい行動があっても、見て見ぬふりをする。これが中国側のスパイに自由を与えている。09年3月には、中国の全国人民代表大会(全人代)代表団が沖縄を訪問したが、その際に、「道の駅かでな」の視察を強く要望していた(直前に「沖縄石油備蓄基地」訪問に切り替えた)。このことを地元メディアは一切報じず、経済界との交流ばかりが報じられたことを産経新聞は問題視し、指摘している。同紙によれば、この代表団には人民解放軍幹部2人が含まれていたという。

 あまりに見事な“連携”ぶりに、中国の工作資金が、様々な手口やルートを使って反基地運動を展開する革新団体や地元メディアに流れているという噂が後を絶たない。

 真偽の程はともかく、そのような噂がたつほど、中国を利する状況が生み出され、沖縄を“スパイ天国の島”と化してしまっているのだ。

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