「全日本」(29日、後楽園ホール)
船木誠勝が永田裕志(新日本)との遺恨戦を制し、3冠挑戦資格をクリア。8・26大田区総合体育館大会で王者・秋山準(ノア)に挑むことが確定した。1・4東京ドーム大会で永田の蹴撃に左ほお骨骨折の屈辱を味わった船木が、報復戦で意地を見せた。掌打に続いて右ハイキックを放つと、顔面蹴りからハイブリッドブラスターで圧殺して完勝。マイクを手にし「3冠に挑戦したいと思います。秋山選手、受けて下さい」と、正式に挑戦を表明した。
船木は「やっと1月5日が始まる。許せないものは許せない。永田の名は1回封印する。そうしないと先に進めない」とし、正月の悪夢を脳裏から消し去った。全日本の“切り札”として挑む3冠戦には「自分の居場所を探すためにもベルトを取りにいく」と、なみなみならぬ覚悟を口にした。