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<脱原発デモ>国会議事堂を包囲

毎日新聞 7月29日(日)20時55分配信

<脱原発デモ>国会議事堂を包囲
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脱原発を訴えるため、国会議事堂前で抗議行動する参加者=2012年7月29日、本社ヘリから

 「脱原発」を訴える大規模なデモ行進が29日、東京都千代田区の日比谷公園を発着点に行われた。猛暑の中、子供からお年寄りまで幅広い年齢層が参加(主催者発表20万人、警察調べ1万数千人)。「再稼働反対」「原発やめろ」と声を上げ、行進後は永田町に移動し、国会議事堂を取り囲んだ。

 毎週金曜日に首相官邸前での抗議行動を呼びかけている市民ネットワーク「首都圏反原発連合」が主催。今年3月11日に続くデモで、人々は午後4時ごろから、東京電力本店前など約1.6キロを練り歩いた。

 午後7時には国会議事堂の周囲約1.3キロを包囲。学生仲間と参加した早稲田大4年の谷口典英さん(25)は「(東京電力福島第1原発の事故の)避難者の生活を無視して、原発を再稼働するのはおかしい」と話した。

 高校時代に学生運動に加わった東京都国立市の古川美栄さん(61)は40年ぶりのデモ参加。「あの頃は若いなりに『世の中を変えたい』と思っていた。このデモには老若男女、多様な人たちが自由に何の制約もなく参加している。今の日本も捨てたもんじゃない」と声を弾ませた。

 29日は全国74の観測地点で35度以上の猛暑日となり、都内でも練馬区で35.3度を記録。参加者は額などに大粒の汗を浮かべ、タオルで頭を覆うなど暑さに耐えながらの行動となった。

 主催者の一人でイラストレーターのミサオ・レッドウルフさん(ペンネーム)は「『生ぬるい』などのやじを浴びることもあるけれど、大事なのは数で圧力をかけること。これからも普通の人が参加できる雰囲気作りに努め、ぶれずに、シンプルに声を上げ続けたい」と話している。

 一方、国会周辺では車道に人がなだれ込み、機動隊が制止するなど騒然とする一幕も。騒ぎで参加者とみられる男2人が公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。【町田結子、大沢瑞季】

最終更新:7月30日(月)1時0分

毎日新聞

 

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