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「脱原発」福島から訴え 原水禁世界大会開幕
 | 原水爆禁止世界大会の冒頭、東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげる参加者=28日午後、福島市 |
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原水爆禁止世界大会が28日、福島市で始まった。東京電力福島第1原発事故を受けて初開催した昨年に続く2回目の福島大会に、約1050人(主催者発表)が参加。「脱原発」を主要テーマに現状報告や講演が行われ「放射能被害の下で、健康や生活への不安、差別と偏見を断ち切らねばならない」とのアピールを採択後、福島市内をデモ行進した。 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが主催、原発事故被災者や原爆被爆者も参加した。 5歳の時に長崎で被爆した川野浩一原水禁議長(72)は、福島原発事故を念頭に「全ての核に反対してきたが、私たちの力も努力も足りなかった。心から申し訳なく思う」とあいさつ。「わが国でも原発事故がいつでも起こり得ることがこれで明確になった。二度とフクシマを繰り返さないため、全原発を止めるしかない」と訴えた。 会社員で福島県平和フォーラムの大内良勝事務局次長=福島市=は「素人の地元住民だけが集まっても、効果的な除染はできない。放射能は目に見えない。心配が先行して、体より精神が壊れそうだ」と現地報告した。 世界大会は広島、長崎の被爆両市に会場を移し、8月9日まで続く。
2012年07月29日日曜日
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