大河ドラマ「平清盛」の題字を担当したダウン症の書家、金沢翔子さん（２７）の個展が、松江市の島根県民会館ギャラリーで開かれている。３１日まで。

　西陣織の技術者らでつくる実行委員会（京都市上京区）の主催。縦２メートル近い「風」「神」の大書など本人の直筆２０点のほか、西陣織で金沢さんの書を表現した「平清盛」「風神雷神」など１５点を紹介している。

　金沢さんは５歳で書道を始めた。各地で個展を成功させたほか、２００９年には建仁寺（京都市東山区）に「風神雷神」の書を奉納している。

　松江市の主婦原屋美智子さん（６０）は「優しくて力強い。魂が伝わってくるような感じがする」と話していた。

【写真説明】来場者に金沢さんの書について説明する実行委のスタッフ（右）