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誰?インド人もびっくり 五輪入場行進に謎の女性

ロンドン五輪のインド代表の入場行進で、堂々と歩く謎の女性
ロンドン五輪のインド代表の入場行進で、堂々と歩く謎の女性(中央)
Photo By 共同

 27日(日本時間28日)に行われたロンドン五輪開会式で、入場行進したインド選手団の中に、全く無関係の謎の女性が紛れ込んでいたことが29日、分かった。関係者だと思い込んでいたインド選手団は「恥ずべきこと」と憤り、大会組織委員会に謝罪を要求。過去のテロの教訓から厳重な警備態勢を敷いていたはずが、ずさんさが相次いで発覚し、セキュリティー面の不安を露呈させた。

 女性は、選手たちと異なる赤色の上着と青いズボン姿。選手たちがインドの伝統的な衣装のターバンやサリーを着用して歩く中、異彩を放つ格好ながら堂々とした態度。選手団の先頭付近で、観客の声援に笑顔で手を振って応えるなど、場に溶け込んでいる様子が映像で確認できる。

 29日付の印紙「タイムズ・オブ・インディア」によると選手団は女性が大会関係者だと思い込んでいたが、同紙などによると女性はIDカードも着用していなかったという。選手団を統括する責任者は「世界中の人々が注目する前で恥をかかされた」と、英国側に説明を求める意向を示した。

 共同電などによると、インド選手団関係者は、「われわれがスタジアムに入るとき、女性は前のチームとわれわれの間にいたが、急に戻ってきて、そのまま一緒に行進した」と話している。

 今回の開会式は「超」のつくほどの厳戒態勢をとっていたはず。05年、五輪開催決定の翌日にロンドン同時テロが発生し、50人以上が死亡した反省から、会場のオリンピックパーク周辺には民間の警備員に加え兵士4700人を増員。マンション屋上には地対空ミサイルが配備され、入場時のセキュリティーチェックも非公開。物々しい配備は「ロンドン要塞(ようさい)」と評された。

 別の印紙によると、女性はインド南部バンガロール出身でロンドン在住の大学院生。なぜIDカードも持たない第三者がいとも簡単に警備をくぐり抜けられたのか。これがテロリストだったら、との批判は免れない。

 開幕前の15日には、空の玄関口ヒースロー空港で、テロへの関連が疑われる人物が7月だけで少なくとも8人入国していたことが判明。ずさんな警備が指摘されていただけに対策を求める声が強まりそう。

 大会組織委員会は女性が紛れ込んだ経緯などを調べており、今後インド側とも話し合いの場を持つ意向だ。

[ 2012年7月30日 06:00 ]

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