本日はアクアマリンの教育部門担当のスタッフたちが近隣の小学校に移動水族館に行っていました。
今回の移動水族館のメニューは
タッチプール、シーラカンスカブト作り、生き物実験コーナー、ハンズオンでした。
一番人気は、このタッチプールです。
ヒトデ・ウニ・ナマコなど実際に触れられる体験ができます。
いわき市の海水は行政の検査で全く問題がないぐらい、放射能の数値は低いのですが、念のため人工海水を使っています。
まあ、海水をわざわざ水族館から運ぶよりも楽だからでもありますが。
ハンズオンは生き物の剥製や標本に触れたり、観察したりできます。
アンモナイトの化石なんかもあります。
シーラカンス兜作りはアクアマリンふくしまの工作コーナーで行っていたもので、アクアマリンオリジナルです。
教育部門担当スタッフたちもこのところ、瓦礫の撤去などのドカタ仕事が続いており、疲れが見えていましたが、久方ぶりの教育の現場に、いつも以上に張り切っていたようです。
水族館に帰ってきたときの見せた顔は皆、誇らしげで、非常に満足したようでした。
今回、訪問した小学校には、いわき市の最北にある久ノ浜第二小学校の子ども達が避難しています。
いわき市の最北部は原発から30km圏内にかかり、久ノ浜第二小学校のある地域は4月上旬までは屋内待避圏内になっていました。
そのため、20kmほど離れたいわき市中心部の小学校に身を寄せています。
全校児童22名の小さな小学校ですが、個人的には非常に思い入れのある小学校です。
久ノ浜第二小学校の近くには大久川という川が流れており、非常に自然豊かな場所です。
数年前に水族館の出張授業として何回も通った、思い出深い小学校です。
何回も通ったおかげで生徒達に名前を覚えてもらい、非常にうれしい思いをしました。
びっくりするぐらい素直な子ども達でした。
その子ども達が、目に見えない放射能という恐怖のために、通い慣れた小学校から避難してきている現実は、胸に突き刺さるような哀しみをおぼえます。
数年前の大久川で活動する久ノ浜第二小学校の子ども達です。
この美しい大久の自然の中で、子ども達が自由に遊べるような日がくるのは何時になるのでしょうか。
移動水族館は明日以降も場所を変えながら続けて行います。
少しでも、避難先の子ども達が笑顔になるように頑張ります。