ぴっかぴかにしています
大水槽の前に行くと上の方から怪しげな音が…
見上げると…
親潮水槽のアクリルガラスに人が…
大水槽の上に行くと黙々と作業を続ける飼育スタッフがいました。
ただいま、傷だらけのアクリルガラスを研磨中です。
水族館業界では“バフ掛け”といっています。
ガラスは地震で傷だらけになったわけではなく、復興作業のための足場を組んだり、ハシゴをかけたりで、傷だらけになってしまったようです。
通常時は専門の業者さんにやってもらうのですが、お金がかかるので自分たちでやっています。
ガラスに傷が付かないようにスタッフは裸足です。
うーん、肌荒れしそうですね。
三角トンネルのガラスは高圧洗浄機を使って汚れを落としています。
こっちでは足場から届く範囲で、傷が付かないよう丁寧にコケを落としています。
新聞報道等ですでに、ご存じかもしれませんが、アクアマリンふくしまは7月15日の開館11周年記念日にむけて、営業再開(仮オープン)を目指しています。
※「目指してます」が重要です。(飼育スタッフ一同)
いまだに、海水取水、上下水道の復旧、外構の整備が終わっていない現状では、どこまでお見せできるか分かりませんが、お客様の安全を第一に考え、営業再開を目指します。
無理して早く再開しなくても良いんじゃない?という意見もあります。
私もそう思っていましたが、先日、なじみの釣具屋さんからの電話で考えを変えました。
津波で店舗の中身すべて流されてしまった釣具屋さんです。
「アクアマリンを始めてくれなきゃ、こっちもなにも始められないよ!」
小名浜周辺の復興は原発の影響などで他の被災地より1ヶ月遅れているような気がします。
現状で、何を始めたらよいか、とまどっている方もたくさんいます。
そのような状況の中で、アクアマリンふくしまが「復興ののろし」を揚げることが重要なのではないかと感じました。
正直、どれぐらいのお客様に来て頂けるのか、再開してみないと分かりません。
ただ、なにもしないでいるよりは行動していくことが必要なのではないでしょうか。
行動する水族館 INSPIRING AQUARIUM
昨年から提唱しているアクアマリンふくしまのスローガンです。
人々を鼓舞し勇気づける施設でありたいとの願いからです。
※館長からのメッセージ第46号より。
ぴっかぴかに磨き上げて、再オープンを目指します。
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