被害状況(ふくしまの川と沿岸)
「ふくしまの川と沿岸」はアクアマリン最上階にあり、福島県産淡水魚や沿岸海水魚を展示しています。
ガラス天井なので地震時に割れてしまったのではないかと心配しましたが、このコーナーのガラスは一枚も割れていませんでした。
今回の地震で割れた外壁ガラスは、ヒビが入るだけで落下することはありませんでした。
ただ、一部に特殊な積層ガラスを使っており、そのガラスを使っているコーナーでは数枚、破損し落下しています。
今回の地震では大部分の水槽で漏水による水位低下が起きました。
写真はため池の水槽です。
通常時の1/8ほど水位が下がっています。
日本産淡水魚は結構丈夫なので、大部分の魚は無事です。
特に水草を展示している水槽はいつもと変わらず元気です。
もともと、水の循環も行っていない水槽ですから当たり前ですが。
乾燥による水質悪化を防ぐため、ガムテープで目印しています。
水位が下がったら、注水しています。
水田水槽です。
水槽内に落下物がありますが、生物は無事です。
生物が残っているため、エアレーションしています。
普段は、バルブひとつで新鮮な水を出すことができるのですが、今は人力で定期的に水替えを行っています。
沿岸コーナーです。
水位の低下はありましたが水量は十分にあったため、生物の救出が比較的できた水槽です。
展示している魚は目の前の福島県の海水魚で、薬物の使用履歴もないことから、担当者は時間を見つけては、水槽から取り出し、海に放流していました。
淡水魚の場合は遺伝形質の問題で、種の攪乱を起こしかねませんので、むやみに自然界に逃がすことができません。
「ふくしまの川と沿岸」コーナーは植物もたくさんあります。
ガラスの天井で、雨が降るわけではないので担当者は水やりに苦労しています。
水道が復帰していないため、大きな容器に入れて最上階まで押していきます。
皆さんに見て頂くことができなくて残念ですが、今は山野草が綺麗な花を咲かせています。
ショウジョウバカマ
フクジュソウ
|