駿の大好きなラッセン展に行く。
先着順でポスターと
クリアケースがもらえた。
わぁ 嬉しい
ラッセンの絵は大好き
ブルーが好きだし
何よりも海が好きだから。
そこそこ人がいる中
お土産コーナーに足を運ぶ。
そこには 不思議なストラップが売っていた
ストラップになるデザインは
ハート と クラウン
だけど 不思議だというのは
そういう事ではなくて
貝が附属してあって
その中から 真珠を取り出して
ストラップにセットする、というもの
なんだか おまけ的なもので
遊び心をそそる。
まるで 子供の頃の
学研の付録みたいな
ちょっと高度なおもちゃ(?)な感じ。
しかも その真珠は5色あって
健康 財産 学問 愛 成功
と色分けされているので
どの色が出てくるか
占いの要素も持っている
たくさんある中 真剣にどれかひとつを
選ばなければならない!
私が導かれるのは
何だろうなぁ~
わくわく ドキドキしながら
決めてお会計
あとは、早く作りたい気持ちを抑えて
ラッセンの絵を鑑賞に
駿と 「わぁ~ キレイだねー」 と話していると
若い女の子が ニコニコしながら
絵の説明をしに割り込んできた。
そして 絵を見ている中
「ラッセンを知ってましたかぁ~?」
と聞いてくる。
ラッセンを知らない人なんて
いるのかしらん???
まぁ 適当に会話をするけど
当然 視線はラッセンの絵
そして また何個か 絵を見に進むと
同じ女の子が 私たちに話しかける
「ラッセンの絵って いいですよねー。
私 大好きなんです~!」
知らねーよ、とも言えず
「はぁ・・・」
と大人(?)の対応。
そして また進むと 出て来た
「こちらの絵には
隠れミッキーがいるんですけど
分かりますかぁ~?」
「・・・いいえ・・・」
と軽く返事。
駿は優しいから
そう言われて
隠れミッキーを探して
私に耳打ちして教えてくれる。
この様子に あの女の子がご満悦。
ちっ!
「ディズニー好きですかぁ?」
と聞かれたので
「別に好きじゃないです」
と答えた。
んもう、私たちデートに来てるんだから
邪魔しないでよぅ!
ラッセンの絵も最後の方になって来ると
人気NO.1の絵とか
そんな触れ込みのコーナーに差し掛かった。
その時 性懲りもなく
あの女(失礼!)が現れた
もう ここまで来ると
私 まったく話を聞いておらず
ラッセンの絵だけに集中!
すると 何かを駿に話しかけてて
「ご主人さまは いかがですかぁ?」
との言葉が 聞こえてきた!
ご主人さま
えっ
あなた 今
なんておっしゃったの
ご主人さま、と?
いやーん
そんな風に
見えちゃうわけ~
私たち 付き合って
まだ3ヶ月なのよぉ~
だけど そんな風に
長年一緒にいるような雰囲気
感じちゃったのぉ~
うふふ
ふっと 横を見たら
商談テーブルが3つほど 埋まっていた。
もう その頃には
なぜか あの女はストーキングして来なかった。
もう出口付近だったからかもしれない。
「あの人 俺たちに
絵を 売りたかったのかなぁ~?」
「あぁ~ そうかもね~」
まぁ お金が1億くらい持ってたら
100万円の絵くらいは 買ってあげるんだけどね
だって ご主人さま、なんて
言われちゃったんだもん
とはいえ 駿は
「100万出してまでは欲しいと思えない」
と言っていたけど
私 何ヶ月か前のジミー大西展で
平均300万円で売られている絵が
ほとんど完売されてたのを見て
「10年後 絶対に500万円作って
絵を買ってやるぅー!」
と 家族に宣言した事を
とても とても 駿には言えなかった。
お口にチャックだね
そして 早くストラップを作りたいなぁ~、
と思いつつ 駿と手を繋ぎ
新宿に向かって 歩き出した。