復興日記

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にょろにょろは強い?

館内をふらっと歩いていると、「ふくしまの海」のコーナーの水槽になにやら黒い筒が沈んでいるのに気が付きました。
 
これ、ハモ胴といって、福島県ではアナゴやヌタウナギをとる漁具です。
 
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中に入っているのはアナゴです。
 
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この水槽を見ながら思ったことは…
 
「アナゴって結構丈夫で展示しやすいよなぁ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
そういえばこいつも丈夫ですね。
 
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「オセアニック・ガレリア」コーナーで展示しているウナギです。
 
震災の時の生き残りです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こちらは「熱帯アジアの水辺」のゴマホタテウミヘビ。
 
こいつも生き残っていました。
 
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以前、一番丈夫な魚と紹介したダイナンウミヘビは今も元気です。
 
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ニョロニョロ系は強い!
 
 
 
 
 
 
今度の首相さまもニョロニョロ系らしいので、強く、しぶとく、東北を、日本を元気にして頂きたいですね。
 
 
 

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海の幸

水族館に就職した理由は、実は、海釣りが大好きだからという変人です。
 
正直にアクアマリンふくしまの面接試験で言ったら落とされました(笑)。
 
なぜ、今、アクアマリンふくしまにいるのかは秘密。
 
 
 
 
アクアマリンふくしまは目の前が海で、釣り三昧の日々を過ごせる最高の職場だったりします。
 
年間100日以上、海に向き合う生活でしたが、震災後はあまり釣りに行けませんでした。
 
原発の影響を気にしてではなく、ただ単に忙しくてですが…。
 
最近になって、ようやく、海釣りも本格始動です。
 
昨日は休日を頂いていたので朝から夕方まで小名浜の埠頭にいました。
 
 
 
 
 
釣果は…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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マアジ70尾、メバル20尾、イナダ(ブリの若魚)1尾、ショゴ(カンパチの若魚)1尾。
 
質より量の小物釣り師としてはなかなか。
 
小名浜の海は元気です。
 
今年は特にマアジの大きさが良くて、17㎝ほどあります。
 
食べるには良いサイズです。
 
朝、夕は入れ食い状態になります。
 
ちなみに船には乗ってませんよ、陸っぱりです。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
夜はこんな魚も…
 
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スズキです。
 
常磐ブランドのスズキは築地市場でも高い評価を受けていると聞いております。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今年はこんな珍客も…
 
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サクラマス?
 
 
 
 
いえ、いえ、ギンザケです。
 
震災のため宮城県の養殖場から何百万尾が逃げ出したといわれております。
 
釣れているとの噂は聞いていましたが、実際に釣れたのは初めてです。
 
ひょっとしたら、アクアマリンえっぐの釣り堀から逃げたギンザケだったりするのかもしれません。
 
津波で数千尾、海に帰られましたから。
 
 
 
 
 
と、まあ、釣り三昧の生活に戻りつつあり、私にとっての日常が戻って来つつあるのはうれしく思います。
 
ただ、安心して釣った魚を食べられないのが現状です。
 
アクアマリンふくしまでは今後、アクアマリンふくしま周辺の魚介類の放射性物質量を行政が調べない魚種も含めて独自に測定していきたいと思っています。
 
今回釣ったアジは放射線測定用にしました。
 
放射能は冷凍しても無くなりませんから、今後、定期的に採取し測定できればいいなと思います。
 
 
 
 
 
私自身はセシウムは(あまり)気にせず食べています。
 
アジの南蛮漬け、アナゴの煮付けが最近のブームです。
 
魚料理は得意です。
 
釣ったら食べるが私の中の原則。
 
ですから、東電さん、これ以上は勘弁してください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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“がれき座”っていろいろ使えます

本日、がれき座前広場にてNHKラジオ「ここはふるさと旅するラジオ」 の生放送がありました。
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ゲストは女優の秋吉久美子さん。
 
高校時代までいわき市に住んでたらしいです。
 
いやぁ〜、いつまでも、お美しいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
対談しているのは当館のスタッフ。
 
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うれしそうに鼻の下のばしてます。
 
くそ〜、羨ましい…。
 
 
 
 
 
 
 
 
イラっときたので、ラジオのステージから少し目線をそらしてみると、大型バスがずらり…。
 
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夏休みが終わり、小学校や幼稚園の見学学習が始まりました。
 
ですから、今日の館内は久方ぶりに賑やかでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 館内の一室ではアクアマリンふくしまの獣医師が子ども達になにやらレクチャーしています。
 
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この部屋は動物たちの血液検査を行ったり、治療用の薬剤を保管している場所で、アクアマリンふくしまの診療活動の中枢です。 
 
X線診断装置(レントゲン)や超音波診断機(エコー)などもあり、さしずめ“小さな病院”といったところです。
 
今年度からいわき市内の国語の教科書が改訂になり、その中に獣医師のお話が出てくるそうで、水族館の獣医さんのお話を聞きたいとのご要望が多く寄せられています。
 
いつでも対応できるわけではありませんが、時間が許す限り見学学習に対応しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
震災後、5ヶ月が過ぎ、過去の写真を確認していると、あれ?っと思うことがあります。
 
この写真は震災翌日の写真なのですが、左奥の道路標識に注目。
 
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この道路標識、津波で流された何かがぶつかって曲がったのだと思っていましたが、どうやら違うようです。
 
どこぞの大型車両がぶつけたのかな?
 
誤報してしまいました。すいません。
 
謹んでお詫びの上、訂正させて頂きます。
 
 
 
 

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香港からの贈り物

本日、テレビの取材対応のため小名浜漁港を訪れるとたくさんの漁船が停泊していました。
 
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船尾の装備を見るに底曳き網漁船のようです。
 
福島県では7〜8月は底曳き網漁の禁漁期間で、9月から漁が始まるのですが今年は原発事故の影響で当分の間、操業を自粛するそうで残念です。
 
ただ、いつでも出漁できるようにと、網の手入れは怠りません。
 
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漁港に行ったついでに、アクアマリンふくしま別館「うおのぞき〜子ども漁業博物館〜」にも寄ってきました。
 
 
 
 
入口、入るとすぐに「祝!小名浜漁港 カツオ初水揚げ」の横断幕が!
 
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8月29日に小名浜漁港に震災後初めてカツオが水揚げされました。
 
漁港自体は復旧し、いつでも水揚げが出来たのですが、原発事故の風評被害のため魚の値が付かず、水揚げが出来ない状態が続いていました。
 
漁場が福島県から遠く離れた場所でも、福島県の漁港に水揚げされると値が付かない。
 
そんな風評被害の中の水揚げでした。
 
水揚げしてくれた漁師さん、買い取ってくれた業者さん、ありがとうございました。
 
ようやく、新鮮な魚が食べれるようになります。
 
 
 
 
 
 
 
 
アクアマリンふくしまに戻ってくると、飼育スタッフが車から大きな発泡箱を降ろしています。
 
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中に入っていたのは…
 
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タマカイという名前のハタの仲間です。
 
アクアマリンふくしまと友好館提携をしている、香港オーシャンパークからのプレゼントです。
 
50㎝ほどの個体が3個体。
 
酸素パックで飛行機に乗ってやってきたものを、成田空港まで飼育スタッフが引き取りに行きました。
 
 
 
 
パッキング中の香港オーシャンパークのスタッフ。
 
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電子メールでやりとりしているので、画像も送ってもらえました。
 
 
 
 
 
とりあえず、検疫ということで予備水槽に搬入です。
 
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タマカイは大きくなると3m、400kgほどにもなるハタ科最大の魚です。
 
インドネシア海域ではシーラカンスと生息域がかぶり、シーラカンスのライバルではないのかと考えられています。
 
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震災前には1.5mほどのタマカイが「うおのぞき〜子ども漁業博物館〜」に展示されていて、みんなに「タマちゃん」とかわいがられていたのですが、震災のため死亡してしまい、残念な思いをしました。
 
2代目「タマちゃん」に無事、成長してくれるのを祈ります
 
 
 
 
 
 
 
 
 
香港オーシャンパークは2002年にアクアマリンふくしまと友好館提携を行いました。
 
職員同士の交流もあり、親交が深く、私も3回ほどお邪魔したことがあります。
 
香港のスタッフたちは気さくで、毎回、とても歓迎してくれます。
 
今回の震災のこともすごく気にかけてくれていました。
 
そして、多額の義援金も送ってくださりました。
 
いつか、このご恩をお返しできるように、頑張って水族館を復興し、震災前よりも高いレベルの水槽展示を目指していきます。
 
香港の皆様、ありがとうございました。
 
 
 
 

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1尾1,400円のエビ展示

8月29日(月)、北海道から採集してきた生き物たちが2階の「オホーツク海」コーナーと潮目の大水槽のうちの「親潮水槽」に搬入されました。

今回は、潜水と漁師さんのご協力によりエビカゴ漁、刺し網漁で採集されたものを水族館に運びました。
その搬入数は60種350個体です。

通常の潜水採集というと岩を一つ一つひっくり返しながら生き物を探したりするのですが、今回は海の掃除もかねて、海に落ちている漁網をひろいながら、そこにひっかかっている生き物を採集しました。
震災後なかなか遠方へ採集に出かけるのは難しく、費用もかかるのですが、この方法なら海もきれいになるし、短時間にいろいろな生き物を採集できます。一石二鳥というわけです。
※残念ながら採集の様子の写真はありません。
この採集ではギンポやエビの仲間を採集できました。

そしてエビカゴ漁。
水深250mから600mと結構深いところの生き物も採集できます。
不漁のようなのですが、なんとヒゴロモエビでも200mmくらいの大きい個体をたくさん譲っていただきました。
 
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漁師さんは『復興ブログ』も読んで下さっているそうです。ありがとうございます!
このヒゴロモエビは北海道ではブドウエビとも呼ばれ、地場でも1尾1,000〜1,400円する高級品です。1尾ですよ。1尾。食べたい。
 
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今回エビは200個体ほど搬入し、その2/3程を展示水槽に入れています。エビだらけ水槽になっています。なぜなら、予備水槽がないからです。
予備水槽があった「水生生物保全センター」は津波の被害で今は使えない状態です。いつ復旧するかもわかりません。
予備水槽がないと生き物の畜養、研究ができず本当に困ります。
そんなわけで、ほとんど展示水槽に入れています。
ですが、今後少しずつ展示替えをしていく予定です。たくさんいる状態を見たい方はお早めにお越しください。

この他にもゴカクエゾイバラガニやエゾイバラガニ、ビクニンの仲間などが採集されました。

アクアマリンふくしまでは、2階「ふくしまの海」を含めて4種類のビクニンの仲間を展示しています。
水族館でこれだけそろっているのは珍しいのです。

「オホーツク海」コーナーでは、今回採集したアラスカビクニン、ヒゲビクニン、ザラビクニンを展示したのですが、ヒゲビクニン以外は水槽の水面近くを泳ぐのでほとんど存在がわかりません。実は以前展示したときもこの習性はみられ、写真を撮るのに苦労したものです。
そして、今回も苦労した感じの写真になっています。さて、どれが何という種類でしょう。(答えはアクアマリンふくしまでお確かめ下さい)
 
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一方、親潮水槽には、刺し網漁で採集されたメガネカスベやシモフリカジカが展示されました。
 
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【シモフリカジカ】
 
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【メガネカスベ】

メガネカスベ、非常にの〜〜〜〜〜んびり泳いでいます。
 
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止まってるんじゃないかと思うことがあります。
本日は天気も良かったので、ふわふわふわふわ気持ちよさそうに見えました。

今回は、大型の生き物と言うよりはちょっとマニアックな生き物がたくさん入りました。
ぜひ、そんなマニアック生物に力を入れるアクアマリンふくしまにもご注目ください。
 
※今回の採集でおいしいお土産がなかったのが個人的には残念です。

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