復興日記

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Aquamarine Blue Bus

きれいに晴れ上がった今日の小名浜。
 
がれき座前の駐車場で何かを待ちかまえるアクアマリンスタッフ。
 
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目の前に止まったのはAquamarine Fukushimaのロゴが入った青いバス。
 
バスの扉が開くと元気な小学生たちが飛び出してきました。
 
これアクアマリンふくしまが小学校などの生徒さんを送り迎えするためのバスです。
 
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バスに乗ってやってきたのはいわき市の北部にある久ノ浜の小学校の生徒さんたちです。
 
久ノ浜の小学校といえば以前の記事でも紹介したことがあるのですが、一時、いわき市の中央にある小学校にて授業を行っていました。
 
今は元の学校に戻り、授業を行っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
震災前はこんなバスを使っていました。
 
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3月11日、津波が一段落した後に撮った写真です。
 
タイヤの上まで津波で海水に浸かった跡があります。
 
この後、暗くなってからもっと大きい津波が来ましたので、どっぷりと海水に浸かってしまいました
 
それでも、数週間は奇跡的に動かすことができたのですが、海水に浸かるとやっぱり駄目なんですね。
 
修理するぐらいなら新たに導入した方が良いぐらいのダメージを受けてしまいました。
 
今のアクアマリンふくしまにはそんな余裕がありませんので、諦めていました。
 
 
 
 
が…
 
 
 
 
なんと、バスをプレゼントしてくれる会社が!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
福島日野自動車さまです。
 
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平河内新一常務さまより金色の鍵を頂きました!
 
 
 
といってもこれ、実はアクアマリンスタッフが夜なべして作った物です。
 
車好きの上司が
 
「車の贈呈っていったらでかい金の鍵だよなぁ」
 
「金の鍵いいなぁ〜」
 
としきりにもらすので担当スタッフが頑張って作ってました。
 
シーラカンスをモチーフにした懲りに懲りまくった代物です。
 
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この鍵は福島日野自動車さまから目録代わりに手渡すという儀式が終わった後、福島日野自動車さまにプレゼントさせて頂きました。
 
本当は逆なんですけどね〜(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
正面から見るとこんな感じ。
 
寄贈 福島日野自動車 のラベルが付いていますがマグネットシートで付いているだけのようで、外せるようになっているみたい。
 
なんか気をつかって頂いて、すいません。
 
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中はこんな感じ。
 
定員42名です。
 
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実はこの座席、前の白バスの座席を利用しています。
 
 
 
 
 
アクアマリンふくしまでは小学校などの学習支援事業を盛んに行っています。
 
アクアマリンふくしまができた当時は福島県の教育庁が所管する、全国的にも珍しい水族館でした。
 
今は文化スポーツ局という部署が管轄していますが、教育活動に熱心であることには変わりありません。
 
アクアマリンふくしまの入館料は遠足など学校活動で利用する場合は、無料になります。
 
全国の幼稚園・保育所・小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・大学・高等専門学校・盲学校・聾学校・養護学校・専門学校に適用されます。
 
福島県内の学校だけじゃないところがすごいところです。
 
ということで、学校団体のご利用が多いのですが、アクアマリンふくしままで来るのにバスを借りるお金もなかなか出ない学校もたくさんあります。
 
そういった場合、この大型バスが大活躍します。
 
 
 
 
 
というわけで、これからこのバスを使ってガンガン学習活動に使用していきます。
 
福島日野自動車さま、ありがとうございました。
 
 
 

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1匹おいくら?

アクアマリンふくしま3階「オセアニック・ガレリア」にある「弁財天ウナギプロジェクト」のコーナー
 
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「弁財天ウナギプロジェクト」の説明は面倒なのでこれで割愛。
 
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要は水辺の環境保全のためのプロジェクトです。
 
 
 
 
 
 
ウナギを象徴として行っているプロジェクトですので、このコーナーにはウナギを展示しています。
 
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でっかい天然ウナギがいろんな所に潜んでいるので、探すのが楽しい水槽です。
 
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さて、この水槽に先日こんな物が設置されました。
 
アクリルで作った小さな水槽です。
 
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中にはウナギの稚魚(シラスウナギ)が展示されています。
 
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アクアマリンふくしまではウナギプロジェクトとして福島県の河川に遡上するシラスウナギの調査を行っています。
 
先日、プロジェクトのメンバーが近くの鮫川で採集してきました。
 
 
 
 
透明で骨まで透けて見えます。
 
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今年も全国的にシラスウナギが不漁で、今1kg100万円を超える値が付いているそうです。
 
いったい今年の土用のうなぎはいくらになるんでしょうかね?
 
ま、私は釣ってきて自分で料理しちゃえばいいやと思ってますけど(笑)。
 
ウナギの放射性物質量は低いですし。
 
ちなみに水族館すぐ近くの小さな川が流れ込む小さな船だまりには、夜、餌を捕るために海に下ってくるウナギを見ることが出来ます。
 
 
 
 
 
 
シラスウナギの写真を撮っていると、ボランティアのおじちゃんから「親潮」の水槽にも、なんの魚か分からないけどたくさん稚魚がいるとの情報を得られたので行ってみました。
 
 
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ガラス面にへばりつくようにたくさんの稚魚がいます。
 
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担当スタッフに聞いたところ、どうやらコイツの稚魚みたいです。
 
クジメです。
 
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アイナメそっくりですけどシッポの先が丸いんですよね、クジメって。
 
アイナメもクジメもそうですが、稚魚を育てるのが非常に難しい魚です。
 
 
 
 
結構、大きなサイズの稚魚なんですが、何故か、なかなか水槽内では成長してくれません。
 
親潮水槽なら大きな水槽ですし、多少のプランクトンもいることですのでひょっとしたら勝手に育ってくれるかも…
 
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ゴマフアザラシのきー坊に喰いまくられて、たくさん魚がいなくなりましたが、これぐらい小さければ、きー坊も手が出ないでしょう(笑)。
 
 

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限定グッズがいっぱいです

昨日はいろんな所で東日本大震災で犠牲になった人々の追悼式典を行っていました。
 
アクアマリンふくしまではやらないんですか? とマスコミさんからたくさんお問い合せがありましたが、特別なにかイベントを行うことはありませんでした。
 
なぜかというと、アクアマリンふくしまの生き物は震災当日は大部分が生き残っていましたし、津波で流された生き物は海に逃げていったようなものでしたから。
 
ですので、3月11日に今回の震災で死亡した生き物の追悼というのは、ちょっと違和感がありました。
 
3月17日に非常用発電機の燃料が切れ、それから水槽の生き物が死んでいったので、どちらかというと、震災1週間後ぐらいが、我々、アクアマリンスタッフにとっての追悼の日じゃないかと思っています。
 
 
 
 
 
それに合わした追悼イベントというわけではありませんが、3月17日からアクアマリンスプリングイベントを行います。
 
 
昨年の3月17日はアクアマリンふくしまの海獣たちの多くが、千葉県の鴨川シーワールドさまのご協力の下に、各地の水族館、動物園に避難した日です。
 
そして、今年の3月17日は、ちょうど一年ぶりに伊豆・三津シーパラダイスさまの所に避難しているトドのイチローがアクアマリンふくしまに帰ってきます。
 
正確には16日に帰ってきて、17日にお披露目なんですけどね。
 
 
 
というわけで、トドのイチローお帰りなさいイベントなど盛りだくさんの内容のスプリングイベントとなっております。
 
詳しくは公式HPをご覧下さい。
 
 
 
 
 
今回のイベントの賞品は特別なグッズがたくさんです。
 
今までいろんな非売品グッズを作ってきましたが多く作りすぎていたのでハケルのに時間がかかってしまい、常連さまに差し上げようと思っても「あ、もう持ってます」とかいわれてしまうことが多かったのです。
 
今回はいろんな限定グッズをたくさんの種類、ご用意しましたが、数は少ないかも。
 
より、レアな感じがでるようにしちゃいました。
 
 
 
 
 
例えばこんな缶バッチストラップとか…
 
pic.twitter.com/vbQk8qHi
 
 
 
 
 
 
こんなイチローマグカップだったり。
 
\¤\Á\�\ޥ¡ë\«\å¡ß
 
 
 
 
 
 
大きなイチロー缶バッチだったり盛りだくさん。
 
\¤\Á\�¡­̥¡ø·åÁ
 
 
 
 
 
 
極めつけはこれ!
 
アザラシ「きぼう」1歳の誕生日記念写真集。
 
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中は まだ可愛かった 可愛いゴマフアザラシのきー坊の写真が満載!
 
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これなんか、もう!
 
アザラシ好きにはもだえまくる内容になっております。
 
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さあ、きぼう君クイズに答えて、このレアなグッズを手に入れるのだ!
 
イベント担当者からの挑戦状です(笑)。
 

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あれから…、これから…

あれから、もう一年です。
 
写真を漁(あさ)りながら、震災の時を思い浮かべていました。
 
 
 
 
 
 
震災当時、休暇中の私が水族館に駆けつけたときには、お客様は全て避難した後で、津波を避けるためにアクアマリンのスタッフが芝山に避難する所でした。
 
この写真の時はまだ、津波は来ておらず、液状化した地面から水が噴き上げて水たまりになっています。
 
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今にして思えば10mの津波が来るっていうのに、4mほどの芝山に登ったところでどうなるものでは無かったはずですが、実際に津波がやってくるのを見るまでは半信半疑でした。
 
 
 
 
 
 
今はこんな感じです。
 
いまだに傾いたトイレを復旧できず、仮設トイレで対応しています。
 
ジャッキアップするのに数千万円かかるというので、復旧できません(泣)。
 
 
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沖の堤防を越えた津波を見るまでは、芝山で大丈夫だと思っていました。
 
漁船が津波を避けるため急いで沖に船を走らせています。
 
それを見た我々も、急いで、館内の高いところに避難しました。
 
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一年前は霙(みぞれ)が舞う寒い日でした。
 
今日の小名浜港は穏やかでしたね。
 
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地震で出来た段差です。
 
この後の余震でどんどん段差が大きくなりました。
 
アクアマリンふくしま本体の地盤がしっかりしていたので、周辺が沈んでしまったためこうなりました。
 
本体は300本ほどの杭を何十mの深い地盤まで立てているので、地震には非常に強い建物です。
 
地震後、建築雑誌に何回か取り上げられたほどです。
 
おまけに、高潮対策ということで盛り土もしてあったので、漂流物に破壊される事もありませんでした。
 
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現在の正面玄関。
 
誰も気づかずに歩いています。
 
以前は平だったのですが、今は少し勾配があります。
 
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館内はというと、一番ひどかったのはこちら、「サンゴ礁の海」です。
 
壁の岩が崩れ落ち、復旧が一番遅れた水槽です。
 
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今はたくさんの熱帯魚が泳いでいます。
 
多くの熱帯魚が他の水族館さまからご支援頂いたものでした。
 
ありがたかったです。
 
お陰で空っぽの水槽を作らないで、再オープンする事が出来ました。
 
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最後に大水槽。
 
魚を取り出すこともできず、配水管が損傷してしまったため、水槽の水も抜くことができず、ただただ、緑色に染まっていく水槽を眺めることしかできませんでした。
 
あまり見たくない光景でしたので、スタッフもその当時はあまり近づかなかったです。
 
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今はたくさんの魚が戻ってきました。
 
魚の数だと震災前より多いぐらいです。
 
現在、水族館全体では600種類6万匹の生物にまで復活しました。
 
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この一年、正直な気持ちとして、非常に大変でした。
 
ただ、たくさんの皆様のご支援を頂き物資よりも精神的により多く元気を頂き、頑張ることが出来ました。
 
震災直後に、アクアマリンふくしままできて、チョコレートとたばこを持ってきてくださった若い兄ちゃん達、食べ物もあまり売っていなかったときにリンゴを届けてくださったオジサン。
 
名も知らぬ多くの人々がアクアマリンふくしまを応援してくださいました。
 
 
 
 
 
いまでも、とってある空の段ボール。
 
中には栄養ドリンクが一杯でした。
 
肉体労働で疲れ切っていたスタッフにとって非常にありがたかったご支援でした。
 
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でも、栄養ドリンク以上に元気を頂いたのがこの品名。
 
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元気でましたよ!
 
ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日のYahoo!Topページ。
 
【みんなのアンテナ】ってあるんですが、そこに「アクアマリンふくしまの復興日記」をとりあげて下さいました。
 
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いつも800位のアクセス数がもう20万アクセスを越えました。
 
Yahoo!のTopページって怖い…
 
「もうすぐ50万アクセスだー」って記事のネタまで考えてたのに…
 
Yahoo!の中の人は「アクアマリンふくしまの復興日記」を結構、取り上げてくれているようで、いろんな所で「アクアマリンふくしまの復興日記」を宣伝してくださっています。
 
いつも連絡はないので、いきなり知ってびっくりすることが多いのですが、今日のはとりわけです!
 
 
今のアクアマリンふくしまにとって、現在の様子を知ってもらうことが一番の復興支援になります。
 
Yahoo!の中の人、毎度ありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
 

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カエルの卵で春到来

バックヤードツアーに参加すると見られる飼育生物情報板。
 
3/6に「Bio Bio かっぱの里」でニホンアカガエルが卵を産んだとの情報が。
 
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ニホンアカガエルってこれ。
 
何でか交尾中の写真しかなかった…
 
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さて、産卵現場はここ、田んぼのコーナーです。
 
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下の段の田んぼを見て回ると、ひとつだけやっと見つかりました。
 
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苦手な方は卵も苦手なのかな?
 
握り拳大ぐらいです。
 
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でも、ちょっとまて…
 
こんな大きな卵があの蛙の腹に入るのか?
 
疑問に思って担当スタッフに話を聞くと、産まれてから水を吸って膨らむそうです。
 
初めて知りました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
全部で5個あると言っていたので捜索すると、田んぼの脇の水たまりに4つまとまってありました。
 
写真は3つしかありませんけど。
 
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今年は寒かったせいか例年より1ヶ月遅いそうです。
 
ただ、あまりに遅いので、津波の影響でニホンアカガエルだけ駄目だったのかな?と心配していました。
 
館外の里山でも昨日、産み始めたという情報が入ってきたので、ただ、遅かっただけみたいです。
 
これから、暖かくなるので、どんどん産卵が行われ、水たまり一杯に卵が見られるかも知れません。
 
 
 
 
 
 
 
 
池の一画には菜の花が見頃を迎えています。
 
「Bio Bio かっぱの里」にも確実に春が近づいてきているようです。
 
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