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経済
【ビジネスの裏側】LCC…空の安全は大丈夫? 規制緩和「搭乗中に給油」広がる不安
これに対し、今回の検討会では、着陸から折り返し便の離陸までの時間を可能な限り短縮したいLCCのニーズを反映。ルールを明確化してオンボード給油を可能にするよう要望が出された。
これを受け、国交省は規則を一部改正し、乗客の避難をすぐ指示できるよう適切に要員を配置▽燃料補給を監督する者と機内の責任者との間で、適切な方法で相互の連絡(無線など)を確保-の2条件を満たせば可能と明記した。国交省によると、これらは国際民間航空機関(ICAO)の基準に準拠している。
関西空港を拠点に3月1日に就航した全日本空輸系のピーチ・アビエーションや、7月から成田空港や関空を中心に飛んでいる日本航空系のジェットスター・ジャパンは機材の有効活用のため、30分で折り返し運航するスケジュールを組んでいる。
ピーチはオンボード給油を普段行っていないが、大幅な遅延が生じる場合は実施する方針。ただ、これまでに実施した例はないという。
ジェット社は、社内規定でオンボード給油を不可としている。しかし、「スムーズなオペレーションが可能になる」(広報)と、オンボード給油が実施できるように社内規定を変更する方向で検討している。
また、8月1日から成田発着で就航する全日空子会社のエアアジア・ジャパンも「オンボード給油はLCCのビジネスモデルを確立するために不可欠」(広報)として、実施する方向で国交省と調整中だ。
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