和歌山・毒物カレー事件:きょうで14年 「命日を静かに」 /和歌山

毎日新聞 2012年07月25日 地方版

空き地となっている毒物カレー事件の現場=和歌山市内で
空き地となっている毒物カレー事件の現場=和歌山市内で

 98年7月に和歌山市園部で起きた毒物カレー事件から、25日で14年を迎える。「命日を静かに迎えたい」という遺族の意向で、地元自治会は一昨年から続けてきた遺族宅への弔問を今年は行わない。悲惨な事件の残像が薄れゆく中、現場近くの交番では当時捜査に関わった県警OBが遺族のサポートを続けている。

 事件後、地元の園部第14自治会は慰霊祭を営んでいたが遺族の意向などで一昨年に中止。代わりに自治会役員が遺族宅を弔問していたが、自治会によると、5月13日の総会で遺族の要望を受け取りやめることに。来年以降も行わない方針だ。

 一方で、現場近くの県警和歌山東署有功(いさお)交番では、県警OBの丸山勝さん(63)が交番相談員として遺族や被害者の支援を続けている。事件発生当初、同署に勤務。その後も県警本部捜査1課で捜査に関わった。「被害者に安心感を与えることも仕事」と事件の裁判の内容を伝えたり、悩みの相談にも乗った。退職後も交番にとどまり、日常の話相手になるなどして寄り添っている。「遺族たちが元の生活に戻れれば。そっとしてあげることが一番」と静かに話す。

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