内村が落ちた!鉄棒種目別で決勝逃す…体操男子
スポーツ報知 7月29日(日)8時3分配信
◆ロンドン五輪体操(28日・ノースグリニッジ・アリーナ) 男子団体総合の予選が行われ、04年アテネ五輪以来の金メダルを目指す第2班の日本は合計270・503点で、第1班と合わせて3位となり、最終3班を残して30日の決勝進出を決めた。エース・内村航平(23)=コナミ=は、鉄棒とあん馬でまさかの落下。金メダルが有力視されていた鉄棒の種目別決勝(8月7日)に進めなかった。2班を終えて、米国が275・342点で首位。英国が2位となり、前回北京優勝の中国は4位。
待ちに待った内村の戦いは、いきなり想定外の出来事が起こった。最初の鉄棒から内村、田中佑が落下。「応援してもらった皆さんに、すごい申し訳ない気持ちでいっぱいです」と内村は厳しい表情で話した。
選手入場で観客席に日の丸がはためき「頑張れ」の声が飛んだが、すぐに悲鳴に変わった。F難度の離れ技を決めた内村は波に乗ったかに見えたが、最後の「コールマン(後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり)」でバーをつかみ損ね、マットに落ちた。
「原因は分からない」。今大会は日本製より硬さのあるフランス・ジムノバ社の器具を使用し、練習でも鉄棒で落下する場面があった。得点は15・000点。最終3班を残し、金メダルを有力視された鉄棒で種目別決勝に進めないことが確定。昨年の東京世界体操で3位に入り、決勝用の離れ技や降り技を用意していたが、頂点への道が絶たれた。
さらに内村は3種目めのあん馬でも落下した。独自の緊張感の中、主将の田中和もあん馬で2度落下するなど、チームの歯車が狂ったようにミスが目立った。内村は「今まで何をやってきたのか分からない」と悔やんだ。
個人総合で世界選手権3連覇と圧倒的な強さを誇る内村だが、最大の目標は団体世界一。五輪代表に決まってから「団体の金メダルしか考えていない」と繰り返してきた。練習でも仲間の演技に拍手を送り、積極的に声をかけて士気を高めた。
8年前の「栄光の架橋」が目に焼き付いている。アテネ五輪決勝で、鉄棒の最終試技者の冨田洋之が着地を止めた場面。当時高校生だった内村はテレビで見て衝撃を受けた。今も動画サイトのユーチューブで見て「これを超えるのをやりたい」と闘志を燃やしてきた。
2班までを終えて中国を上回る3位につけ決勝への道はつながった。「開き直って頑張るしかない」と内村。金メダルだけを見据え“五輪の魔物”を振り切る。
最終更新:7月29日(日)11時56分
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