新しいターゲットに確実にメッセージを届ける!No1グループウェアメーカーの挑戦
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サイボウズは、国内グループウェア市場でNo.1を獲得する(ノークリサーチ社 「2011年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」において) 大手ソフト開発会社です。主力製品で中堅・中小規模のシステム向けグループウェア「サイボウズ Office」は、シェア21.1%(同、2011年度)でトップ。圧倒的な強さを誇ります。そのヒットソフトは、今秋にメジャーバージョンアップし「サイボウズ Office 9」としてリリースされました。
営業・マーケティング本部ソーシャルコミュニケーション部プロモーションディレクター 鈴木亜希子氏
サイボウズでは、この最新版のプロモーションで、製品に対するユーザーのイメージを劇的に変える施策を打つことを決めました。営業・マーケティング本部ソーシャルコミュニケーション部プロモーションディレクターの鈴木亜希子氏は、「おかげさまで5年連続でトップシェアを頂いておりますが、5年ほど前に比べてグループウェアもかなり普及し、新規ユーザーを獲得しにくい状況になりつつあります。そこで、新たなユーザーにメリットを知ってもらうためのプロモーションを手がけようと考えました」と、新マーケティングプランを策定した理由を話しています。
「サイボウズ Office」が、これまで訴求ターゲットにしていたのは、情報システム部門担当者。IT製品・サービスを調達する立場の人々に向けた販促活動を、主に手がけていました。一方で、今回新しくターゲットに置いたのは、実業務を行う部門の30代前半のプレイングマネジャー。営業や開発など、“現場”の管理職に対して、「『サイボウズ Office』を使えば、仕事が楽になる」と、ダイレクトに伝えることを重視したのです。
また、「これまでサーバーインストール型のパッケージソフトとして提供してきましたが、今回の新版でクラウド版を初めて販売しています。『サイボウズがクラウドをやる』という点を強くアピールすることも重要でした」と鈴木氏は語っています。
これらの狙いを具現化するためのプロモーション媒体として、サイボウズが揃えたかったのが、Webサイトとカタログ、そして映像です。サイボウズは、まず制作会社の選定に取りかかりました。Webサイトでは、導入を検討していたCMSでの開発実績の多いロフトワークに相談。Webサイトとカタログは、「デザインのトーンを合わせるためにセットで同じ制作会社に発注することを決めていました。その後に、映像もWebサイトとカタログを制作する会社にお願いしたほうが適切だと思い、すべてを1つの制作会社にお願いすることにしました」(鈴木氏)。
ロフトワークはWebサイト、紙、映像のすべてを請け負う体制が整っており、映像では、以前に別プロジェクトでプロモーション映像を制作した実績もありました。これらの強みを評価して、ロフトワークに任せることを決めました。
制作期間は約2か月と、決して余裕のあるスケジュールではない中、制作がスタート。今回のプロジェクトを担当したロフトワークのグチーフプロデューサーである藤原は、ターゲットに置いたプレイングマネジャー層が「サイボウズ Office 9」を「先進的で分かりやすく、親しみやすい」と感じてもらうために、アイコンを中心とするデザインコンセプトを提案しました。
ロフトワーク チーフプロデューサー 藤原正平
「デザインをご提案するにあたり、メインビジュアルをBtoBサイトにありがちな実写ではなくキャラクターアイコンを中心としたのは、様々な職種の人にご利用いただけるという多様性と、固いイメージをもたれやすいビジネスツールに親近感を持って頂くことを表現するためです。これらアイデアの実現するために、素材を利用することも多いアイコンを、すべてオリジナルで制作し、厳選したものだけを採用しています」(藤原)。
鈴木氏は、「アイコンで親しみやすさを上手く表現してくれたと思います。『サイボウズ Officeらしいよね』と関係者にも好評でした」と話しています。また、カスタマー本部マーケティングコミュニケーション部クリエーティブディレクターの森下香織氏も、「ご提案頂いたデザインを拝見した時点で、カタログや映像などその他のプロモーションツールの今後の展開が想像できて、非常に好感を持てました」と、当時を振り返って述べています。
アイコンを中心とする全体のデザイントーンが決まり、その後はWebサイト、カタログ、映像の制作を同時に進行。Webサイトを担当したディレクターは、「ターゲットである日々多忙なプレイングマネージャーの方に、なるべく少ないクリック数でスムーズに目的のコンテンツへ到達頂けるように配慮し、レイアウトやデザインだけではなく、メニューの動きも意識しました」と振り返ります。
一方、カタログ制作も、Webで定まったコンセプトをもとに効率的に制作を進行。掲載できる情報がWebサイトに比べて限定されるため、敢えて文字量を抑え、イベントなどで実際に手に取りたくなるようなインパクトのあるデザインを意識しています。「インパクトのある表紙と共に、サービスの概要を伝えるために最低限必要な情報を、分かりやすく構成して頂き、伝えたいメッセージを表現できたと思います」(営業・マーケティング本部ソーシャルコミュニケーション部の前川麻美氏)。
「映像は少し遅れて制作を開始したため、制作期間が1か月しかありませんでしたが、サービスを紹介する主要なキーメッセージを軸にストーリーを構成し、イメージを訴求するのに重要な要素となる音楽は新規に作曲するなど、シンプルながらもこだわる部分はこだわっています。」(藤原)。「コンセプトやキーワードを伝えただけでしたが、イメージ通りの内容で仕上げて頂き非常に満足しています」と鈴木氏は話しています。
10月3日に「サイボウズ Office9」はリリースされ、それと同時に各プロモーション媒体も多くのユーザーやパートナーが利用しています。11月21日にはクラウド版も発売され、サイボウズの戦略商品が、広く認知され始めています。
短い制作スケジュールのなか、スムーズにプロジェクトを進めるため、両社は、サイボウズのコミュニケーションツール「サイボウズLive」を活用して情報を共有。担当者も異なり、バラバラになりがちな3媒体の制作を1つのコミュニケーションラインに載せたことで、短期間でも十分な情報共有が行われ、スムーズな進行が可能になりました。
鈴木氏は、「ロフトワークは『サイボウズLive』や(データベースソフトの)『サイボウズ デヂエ』などのウェブツールを使いこなしていて、コミュニケーションが非常にスムーズでした。電話したことは1ー2回しかなかったのではないでしょうか」と話し、問題なく制作を進められた点を高く評価しています。
鈴木氏は、「まだ発売したばかりで定量的な効果はこれからですが、社内からは大変好評です。元気があるとか、かわいらしいとか。別部門からは今回のデザインで採用したキャラクターを使いたいと言われています。社長には自分をモチーフとしたキャラクター人形が欲しいとも。これまでにはないプロモーションデザインでしたが、上々のスタートです」と、手応えを感じています。新たなコンセプトをもとにリリースされた「サイボウズ Office 9」。トップシェアを誇るグループウェアが、今後も存在感が増すのは必至です。
藤原正平 チーフプロデューサー
ターゲットに置いたプレイングマネージャー層が「サイボウズ Office 9」を「先進的で分かりやすく、親しみやすい」と感じてもらうために、アイコンを中心とするデザインコンセプトを提案しました。実写ではなくアイコンを中心とすることで、固いイメージをもたれやすいビジネスツールに親近感を持ってもらうようにしました。
短いスケジュールのなかで、3つのプロモーション媒体を滞りなく制作してくれたことは大変有り難かったと思います。Webサイトではもう少しやりたいことがありましたが、今後の改善ポイントとして、今後も協力してもらえればと思っています。
私は主にカタログ制作を担当しましたが、いくつかのアイコンの制作を依頼した時でも、楽しんでつくってくれている雰囲気を感じました。みなさんが喜んで今回のプロジェクトに参加している気がして、私も楽しみながら制作に携わることができました。
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