§ ベーコンエッグ考
自家製燻製料理の定番と言えば、ベーコンエッグとポトフーですね。 熟成した肉には、たっぷりのアミノ酸が含まれて (カツオ節と同じ原理ですね)塩味やスパイス風味も付いている ベーコンは、まさに西洋の<万能出汁の素>なのかもも知れません。 ●自家製ベーコンとロースハムのベーコンエッグ フライパンにベーコンを焼きつけ、出た脂で目玉焼きを焼いて 付け合せの青菜とロースハムはサッと炒める程度。 香ばしいベーコンがサクッ、卵がとろ?り。 シャキシャキの青菜にぷりぷりのロースハム・・・もうたまりません。 ・・・なんですが、喉頭癌患者の場合は少し事情が異なります。 ●ベーコンエッグ 喉頭癌・患者用スペシャル(笑) 解かりますか? ベーコンが細切れになっていて、写真では解かりにくいけど 青菜も繊維を切るように、少し細かく包丁を入れてあります。 ちょっとした配慮ですが、大事な事です。 喉頭癌・ご本人と言うより、そのお世話をするご家族の方、 もしくは看護士さんがご家族の方に教えてあげてください。 ●普通の人の場合: 食道はかなり自由に伸び縮みして、それと気付かずに いろんな食品を、余りよく噛まずに、丸呑みしています。 ところが喉頭癌で、声帯を摘出した人の食道には 伸び縮み出来ない場所があるのです。 つまりですね・・・ 声帯摘出者には、食道に声を出す為の「仮声門」を設けてありますが これは、手術の折、食道を外側から糸などで縛って細くして作ります。 この「仮声門」が延び縮みしないのです。 そのサイズは、鉛筆1本がやっと通るくらい。 ですから、私たち喉頭癌の患者は、食べ物がそこをスムーズに通れるまで 食べ物を延々と噛み続け、細かくドロドロにして 放射線治療ね出なくなった唾液を補うために、水分を少し口に含んで 「ゆるゆると飲み込みながら」その細い仮声門に、食べ物を通していくわけです。 ほんとに、嫌になりますね(笑) 消化のよい烏賊の刺身や、焼肉のミノなどは、軽く噛んでサッと丸呑みにする。 軟骨もサクサクとした食感を楽しんだら、味の抜ける前に飲み込む。 パイナップルやキウイなどは口の中を消化するので、さっさと飲み込む。 三つ葉や白菜、水菜もシャキシャキした食感を楽しんで丸呑み・・・ こんな事は、もう二度と出来なくなって居るわけです。 やれやれ・・・力説すっる酔うな話では有りませんね。 という訳で、食べる前にその辺りを少しサポート! という訳で、みなさん、患者さんの分は、繊維を切るようにして 調理してあげてくださいね。 それと、のどの通りを滑らかにする オクラなどの補助食品も大切です。 僕などは、これがないと 抗がん剤のUFTカプセルも のどを通りません。 「ネバネバ系補助食品」は、オクラのほか、 めかぶ、納豆、山の芋、なめこ、など粘りのあるものなら何でも使えますが 小分けにして冷凍も出来て使い方がカンタン。 クセがなく、他の食品の邪魔をしない・・・という意味では オクラが優れていると、今の時点では思っています。 <付録のポトフー・キャセロール> ●ポトフーはこの前、ベーコン料理の項で書きまたよね。 このキャセロール、西洋鍋としてもう30年も愛用しています。 キッシュやカチャトゥーラ、ロールキャベツなどはもちろん 常夜鍋や、くみ上げ湯葉、2人用の小鍋等にも大活躍。 ※今回は、半分食べちゃった後なので、中身は見ない・・という事で(笑)。 <ショルダーベーコンのサラダ仕立て> ●菜の花とキャベツ、しめじのコールスローに 自家製のショルダーベーコンを合わせました。 これがまた旨いんですね・・・。 生唾も出るようになりましたし、 放射線で失った味覚も随分と戻ってきたようです。 ブログランキングに参加しております。 病気見舞いと思って、今回もぽちっと押して行ってくださいね。 |