『コクリコ坂から』の舞台、横浜を歩く
2011年7月16日(土)から全国東宝系ロードショーがはじまる、スタジオジブリの最新作『コクリコ坂から』。その映画の舞台は、1963(昭和38)年の港町・横浜です。映画の中には、当時の山下公園や桜木町駅などが登場し、ノスタルジックな横浜が魅力的に描かれています。
タイトルになっている「コクリコ坂」は実際には存在しませんが、坂道の多い横浜に「本当にありそう」な坂。そんな『コクリコ坂から』の舞台である横浜を歩いてみませんか。
『コクリコ坂から』ポスターは、脚本を手がけた宮崎駿氏によるもの (C)2011高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT
■コクリコ荘&コクリコ坂はフィクション!?(山手エリア)
港の見える丘公園にある、大佛次郎記念館。海の祖父が「猫好きだった」エピソードはここから?
主人公である16歳の女の子・海(あだ名はメル=フランス語で海はラ・メールだから)は、港の見える丘にあるコクリコ荘という下宿屋を切り盛りしています。
その「コクリコ荘」ですが、これは架空の建物で、
港の見える丘公園の展望台~
大佛次郎記念館、
神奈川近代文学館あたりにあるとされています。
港の見える丘公園からの横浜港の眺め
港の見える丘公園から見えるのは、「東洋信号通信社」の信号旗
タイトルである「コクリコ坂」は、海からコクリコ荘に続く坂道という設定。こちらも架空の坂道です。海から港の見える丘公園に続く坂道は、
谷戸坂と
チドリ坂(別名 ムジナ坂)のふたつ。
谷戸坂は、元町から港の見える丘公園に続く坂道で、
チドリ坂は、港の見える丘公園内にある大佛次郎記念館から新山下に続く坂道です。
神奈川近代文学館の横の霧笛橋を渡って降りていくと、チドリ坂(ムジナ坂)があります
チドリ坂から見た横浜港。「コクリコ荘」から海が見えていた風景は、こんな感じかも?
■山手西洋館で「週刊カルチェラタン」を読もう(山手エリア)
山手西洋館のひとつ、イタリア山庭園にある外交官の家
映画の中に登場する「カルチェラタン」は、主人公たちが通う高校のクラブハウス。木造の古い建物で、取り壊しするか、保存するかで学生の間で争いが起きる、というストーリーが展開します。「カルチェラタン」は山手エリアに本当にありそうですが、架空の建物。
そのカルチェラタンで発行している学校新聞が「週刊カルチェラタン」。海がガリ切りを手伝っています。その「週刊カルチェラタン」の実物が、
山手西洋館(7館)で展示されます。1号ずつ展示され、全部めぐると全7号を読むことができます。
■橋の下を線路が走り、電車がトンネルに入る場所(山手エリア)
印象的なシーンのひとつ。橋の下を線路が走っていて、電車がトンネルに入るのが見える場所──それは、山手公園の近く、「
桜道」沿いにありました。現在は、市電ではなく、JR根岸線が走ります。
山手公園を降りていった「桜道」沿いから見えるトンネル
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