高島野十郎と神田日勝の自画像

何ヶ月か前(ん?1年位前かな)

に、千葉県佐倉市の川村記念美術館

レンブラントと高島野十郎を比較した展覧会が開催されていたので

これは面白そうだと

見に行ったのです

高島野十郎は日曜美術館や美の巨匠で紹介され

その独特の描写

暗さ孤独感に圧倒され

一度現物を見たいと思っていました

やはり、生の迫力はすさまじい物があるのでございます。

レンブラントの自画像はたびたびこの美術館の常設で

ゆっくりと鑑賞させていただいております

やはり、オリジナルの絵画の迫力は

画集や印刷物には到底伝わらない物がございますなー

安田火災ビルの東郷青児美術館のゴッホのひまわりを見た時なんざ

画集の印象とはかけ離れた大きさと、絵の具の厚みと

タッチの迫力には、言葉では語れないものがあるのです

驚きでございます

私のような凡人には、たぶんあの当時

あのような絵は描けなかったでしょう

高島野十郎様の絵もそのようなところがございます

地位や名誉や財産

そのような世俗から離れてひたすらに

宗教家のように絵画の世界の極みを目指す

これも画家のひとつの生き方でございましょうか

さて、絵の価値を計るとき

その作家の哲学も知り

その深さを知るとき

自ずと何に価値があるのかを

知るのでございます
無題

高島 野十郎(たかしま やじゅうろう、1890年(明治23年)8月6日 - 1975年(昭和50年)9月17日)は、大正〜昭和の画家。独学で絵の道に入り、透徹した精神性でひたすら写実を追求。終生家族を持たず、画壇とも一切関わらず隠者のような孤高の人生を送ったのだそうです。

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命の炎のような燃え尽きそうな蝋燭
何枚もの蝋燭を描いている



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神田日勝様の絵も生活感がじわりとでていて

美しい人間性に心打たれますなー

美しさは、表面的なものではないのですよ

それを理解できる方と

まったく理解出来ない方とがいらっしゃるようで

もっと知的

もっと繊細

そして激しく大胆

感じ方も表現も

こんなところでございましょうか



1945年の終戦から1960年代まで戦後の開拓農民として生きた
素朴で感性豊かな青年の絵である
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ベニヤ板に描かれた未完成の「馬」

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テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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石原重人
国画会会員
千葉美術会委嘱
多摩美術大学GD専攻

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