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「KAFKA/迷宮の悪夢」DVD

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「KAFKA/迷宮の悪夢」DVD

■この作品は、昼は労働者災害保険協会で事務員として働き、夜は小さな屋根裏部屋で小説を書くカフカ(ジェレミー・アイアンズ)が友人だった同僚の失踪を調べていくうちに悪夢的世界に巻込まれていく…というようなストーリー。
ストーリーうんぬんというより映像が気に入っている作品です。
プラハの町を舞台に展開するモノクロ映像はドイツ表現主義を思わせる影と光を強調したイメージで、墓地にある城に入ると一転、カラーの悪夢的世界が展開します。
私の中ではテリ−・ギリアムの「未来世紀ブラジル」のイメージとダブっています。
監督は「トラフィック」でオスカーを受賞したスティーブン・ソダーバーグ。
「オーシャンズ」シリーズや「ソラリス」「さらば、ベルリン」などジョージ・クルーニーの作品が多いですね。
「オーシャンズ」シリーズは今一つ面白く感じませんでした。


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「シェーン」LD

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「シェーン」LD

■今さらですが…。
ブルーレイの時代になりつつある現在、遂にDVDでは発売される気配のない名作が残っています。
その中の一本が「シェーン」。(廉価版での発売は有)
作品を観た事がなくても、ラストの「シェーン!カムバック!」はどなたも知っているでしょう。
股旅もののようなストーリーで西部劇としては異色ですが、雄大なワイオミングを背景に過去を背負ったような男、シェーン(アラン・ラッド)とジョーイ少年(ブランドン・デ・ワイルド)、その家族(ヴァン・ヘフリン、ジーン・アーサー)との絆を情感たっぷりに描いています。
父親とシェーンの友情、母親とシェーンのほのかな恋(でも二人は決して感情を表に出しません)なども感動的。
黒ずくめの服でコーヒーばかり飲んでいる殺し屋ウィルソンを演じたジャック・パランスも存在感がありましたね。
ジョン・フォード作品で有名なベン・ジョンソンも出演していて、初めはシェーンに喧嘩を売って殴り合いをする敵役ですが、最後の方には和解します。
好きなシーンはたくさんありますが、シェーンがジョーイに拳銃の撃ち方を教えるシーンもお気に入り。シェーンが石に何発か弾を命中させた時のジョーイの驚いた顔がいいです。
ビクター・ヤングの抒情あふれる音楽も名曲で、ヤングの演奏盤レコードには必ず収録されている曲でした。

この作品には昔からシェーン死亡説と言うのが有名ですね。
ラストでウィルソンを倒した後、二階から隠れていた男に狙われているのをジョーイの掛け声で気付いて、男を撃つのですが、その男の方が先に発砲していて、確かにシェーンは撃たれています。
ジョーイの「怪我をしている。」に対して、「大した事ない。」と言って馬に乗って去るのですが、「シェーン!カムバック!」の後のカットではどう言う訳か顔を下に向けて(影で顔が見えないように撮影されています)、片手もダラリと下げ、ぐったりとしているように見えます。しかも向かった先が墓場なのです。
これによりシェーンは死んでいたという説が言われていますが、どうなのでしょう?
かっこよく終わるのでしたら、「シェーン!カムバック!」で遠景の山に向かっているシェーンが小さくなっているシーンで"END"でも良い気がしますが。
生前に監督のジョージ・スティーブンスは何も言っていなかったのでしょうか?

アラン・ラッドは演技的には余り評価されていなかったようですが、この作品はハマり役でした。
この人は演技とか背の高さとかいろいろとコンプレックスを持っていたようで、人気に陰りが出て来た64年にドラッグとアルコールの乱用で亡くなってしまいました。
「大いなる野望」で演じたネバダ・スミス役は結構評価が高かったようで、その若き時代を描く「ネバダ・スミス」も初めはラッドが演じる予定で、本人もやる気満々だったものの、その役は当時人気者だったスティーブ・マックィーンに持っていかれてしまった事にもショックを受けていたといいます。
息子のアラン・ラッド・Jr.は60年代、70年代に20世紀フォックスのプロデューサーで、他の映画会社ではすべて没にされていた「スターウォーズ」を映画にした事も有名ですね。
ウィキペディアには「娘に、TVドラマ『チャーリーズ・エンジェル』で知られる女優のシェリル・ラッド」とありますが、これは実の娘ではなくて、アラン・ラッドの息子、デヴィッド・ラッドの奥さんだったから。確かに娘ですが、これだけだと実娘と思ってしまいますね。

私がLDプレーヤーを買ったのはチャップリン作品を観るためという事は以前、書いた気がしますが、一番初めに買ったソフトはこの「シェーン」でした。まだ、低価格のソフトが出る前で7800円もしています。
この時代のソフトが全部そうなのか分かりませんが、この「シェーン」LDは本編のはじめ数秒間だけ、画面に小さく「ディスク用映像」と表示されています。これはビデオと区別するためだったのでしょうか?
あと、「シェーン」のオープニング、シェーンがやってくる場面で後方にバスが通っているミスがあるというのを聞いていて、確認しましたが、確かにバスのような白い物体が画面左から右に走っています。これはシェーンの後ろにも通るので結構ハッキリ観る事が出来ます。
電信柱も写っているようですが、これはそれらしきものがあるな程度の気がします。
映画のミスを紹介した本も出版されていますね。


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「山中貞雄の映画作品」DVD

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「山中貞雄の映画作品」DVD

■はじめて観た山中貞雄作品は「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」。
「丹下左膳」としては異色のコメディ調のこの作品、時代劇にも関わらず、セリフが現代風で今観てもまったく古くさく感じません。
左膳が矢場の女将(喜代三という女優さんが演じています。もともと歌い手さんみたいですが、すごく綺麗です。)のヒモみたいに設定されていて、預かった子供を口では邪険にしているものの、本当は親バカみたいに可愛がっている二人のやりとりがいい感じです。
現在、作品として観る事が出来る山中作品は「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」「河内山宗俊」「人情紙風船」の3本のみ。3本ともDVD化されています。しかし、すべて戦後に公開されたバージョンなので、初公開のものからカットされた場面があるそうです。
1938年に、召集された中国戦線にてわずか28歳で戦病死したこの夭折の映画監督、1909年生まれという事なので今年生誕100周年。関連イベントが開催されるかもしれませんし、テレビで作品を観る機会もあるかもしれません。
今の所、3本しか観る事が出来ませんが、ロシアなどから戦前の日本映画が発見される事があったように、山中作品も世界のどこか、また日本のどこかで発見されるのを静かに待っているかもしれません。
なお、映画監督の加藤泰は山中貞雄の甥だそうです。

※画像上から:
(1)「山中貞雄 日活作品集」
「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」と「河内山宗俊」を収めたDVD-BOX。
「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」には幻の場面として長らく失われていたクライマックでの大河内伝次郎の立ち回りシーンを20秒程収録。このシーンは戦後にGHQの検閲により“人斬りは野蛮”という理由でカットされたとの事。西部劇などで拳銃により人を殺すのはいいのか?勝手な理由です。
「河内山宗俊」にはもはや作品としては残っていない「磯の源太 抱寝の長脇差」と「怪盗白頭巾」の断片が収録。ただし、20秒、70秒程です。
(2)「人情紙風船」
山中貞雄の遺作。出征前に「これが最後の作品になるのでは死んでも死にきれない」と語ったそうで、暗く悲しい物語ですが、私は大好きな作品です。出演者の中村翫右衛門と河原崎長十郎は「前進座」を創立した方たちとの事ですが、私には全く馴染みがありません。長十郎の息子、河原崎長一郎はよくドラマなどに出ていたので、知っていますが。あとこの作品には加東大介が市川莚司という芸名で出演しています。


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「バスター・キートン作品」LD

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「バスター・キートン作品」LD

■昨年末、fpdさんの「キートンの蒸気船」の記事を拝見してから、キートン作品を見たくなり、正月に我が家にあるLDから「キートンの蒸気船」「荒武者キートン」「キートンの探偵学入門」の3本を見ました。

「キートンの蒸気船」:前半はそれ程面白くもないですが、後半、大嵐の中、家が崩れたり、飛ばされたり、木にしがみついたキートンがそのまま吹き飛ばされたりとアクロバティックなアクションが凄いです。キートンが風に抵抗して斜に傾いているシーンや倒れてきた家の壁に潰されるか?と思わせておいて、キートンが立っている所がちょうど窓になっていてセーフというシーンは映画的名場面ですね。
しかし、このLDに使用されている音楽はもの悲しいノスタルジックなバーラード調のピアノ演奏でコメディ作品の音楽とは少し雰囲気が違う気がします。もっとテンポのいい音楽を使っていたら、もっと面白く感じられるかもしれません。(音楽だけ独立させて聞くと結構綺麗なのですが…)

「荒武者キートン」:先祖からいがみ合っている二つの家系の子孫の男女が愛しあうが、女性の家族(父親、兄達)がピストルなどで男(キートン)を殺そうとするのからキートンが逃げるというのが基本のストーリー。反目しあう家系の男女の恋は「ロミオとジュリエット」からのものか。「キートンの蒸気船」でもやはりライバル同士の息子と娘が愛しあっています。冒頭のシークエンスは悲劇的なシリアス・ドラマのようです。

「キートンの探偵学入門」:探偵に興味がある映写技師が眠りの中で、その分身が映画の中に入り込み、ドタバタを繰り広げる作品。(ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」はこの作品からのアイデアか?)
キートンの動きに合わせて背景がパッパッと切り替わるシーン(普通の道を一歩踏み出すと、次の瞬間に場面が海に切り替わり水の中に落ちるなど)や、キートンが先頭に座った運転手のいなくなったバイクが町を暴走するシーンなど体を張ったギャグの宝庫。

※画像左上から:
(1)「キートン傑作小品集」(キートンのコニ−・アイランド/キートンの警察騒動/キートンの鍛冶屋/キートンの空中結婚/キートンの華麗なる一族)
(2)「キートン特撰集」(キートンの探偵学入門/海底王キートン)
(3)「荒武者キートン」
(4)「キートンの恋愛三代記」
(5)「キートンのカメラマン」
(6)「キートンの蒸気船」
(7)「キートンの大学生」
(8)「キートンのセブン・チャンス」(ハロルド・ロイドの「ロイドの要人無用」とのカップリング)
(9)「バスター・キートン/ハードアクトに賭けた生涯」(キートンのドキュメンタリー。自身の回想映像や名場面、初公開資料、妻やエキストラなどの証言でキートン作品の魅力に迫る。30年代〜40年代頃の作品では昔のギャグの使い回しが多くなりますが、そのオリジナルとの比較も収録。また、珍しく笑った姿も収められています。)

チャップリン、キートン、ロイドが3大喜劇王と呼ばれていますが、やはり一番語られる機会が多く一番ポピュラーなのはチャップリンでしょうね。チャップリンはもう歴史上の人物と言えますし。
フィルムの保存に関しても、チャップリンの作品はDVDで相当綺麗な状態で見る事が出来ます。キートン作品もDVD化されていますが、画質はどうなんでしょう?発売元がIVCなので、余り期待出来ないですが。

今回、キートンLDを久しぶりに再生したら、チカチカとノイズが入る画面が2面ありました。これはLDの劣化ですね。もともとのフィルムの状態が良くないので、動画の部分ではほとんど気になりませんが、黒ベタの字幕場面では少し気になります。
以前に持っていたダグラス・フェアバンクスの「バグダッドの盗賊」のLDではチカチカどころではなく、ひどいメダカノイズで見る事が出来なくなり、処分した事もありました。
これってどんどん進行してくのでしょうか?特にひどい保存をしているわけでもなく、盤質を見ただけではキズもなく新品のような状態なのが、逆に悔しい。
劣化しているLDが他にもまだあるかもしれません。


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「何という行き方!」DVD

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「何という行き方!」DVD

■昨日の「回転木馬〈製作50周年記念版〉」DVDと同じく、「スタジオ・クラシックス」シリーズからリリースされている一枚。
シャ−リー・マクレ−ン主演のコメディ作品。
主人公のマクレ−ンは遺産を国に寄付しようとするが、余りに巨額なため、頭がおかしいと精神カウンセラーを紹介され、今までの結婚生活を打ち明ける。
子供の時からお金に興味がなく愛がすべてで、夫と質素に暮らすのが夢だった主人公だが、彼女と結婚する貧しい男達はどういう訳か大金持ちになって、莫大な遺産を残して死んでしまうのだ…というようなストーリー。
マクレ−ンの豪華な衣装と舞台背景が美しいカラー作品ですが、マクレーンの夫となり死んでいく男達を演じる男優陣が豪華です。
最初に登場するのはディーン・マーティン。彼は町の有力者の息子で大きなお店の金持ち社長。鼻持ちならない性格で、マクレーンから結婚を断られます。
次に登場するのは同じ町の貧しい雑貨店主、ディック・ヴァン・ダイク。しかしマクレーンと結婚すると仕事に目覚め、大金持ちになり、マーティンの店も買収しますが、仕事のしすぎで過労死。
パリに行ったマクレーンは売れない画家、ポール・ニューマンに出会いますが、結婚すると音楽に合わせ自動に絵を描く装置で描いた絵が売れだし、一躍売れっ子画家に。しかし、その装置に巻込まれて死亡。
パリからアメリカへ帰る飛行機に乗り遅れたマクレーンを自家用機に乗せてくれた大金持ちの実業家、ロバート・ミッチャムと恋に落ち、この人ならはじめからお金持ちなので大丈夫と結婚した後、ミッチャムは引退し、田舎の牧場で質素に暮らしたのもつかの間、名前を間違えられた牛に突き飛ばされ、ミッチャムは死亡。
傷心のマクレーンは白塗で歌って踊る売れないダンサー、ジーン・ケリ−と出会いますが、結婚してから素顔で出演した方がいいと、マクレーンのアドバイスに従った所、人気者になり、映画界でも大スターに。しかし、余りの人気ぶりにファンの群集の波に呑まれ(圧死?)死亡。
最後にかつてのお金持ち、今ではビルの清掃員となったディーン・マーティンと再会。マーティンがマクレーンをまだ愛してる事を知って、二人は結婚。
数年後、子供も生まれ質素に暮らす二人ですが、畑を機械で耕しているとなんと石油が…。マクレーン、またかという顔をしますが、ラストにちょっとしたオチが付いています。
また、カウンセラーにはボブ・カミングスが扮しています。
各結婚生活を「サイレント映画のように」とか「フランス映画のように」「ハリウッド作品のように」などと振り返った時に、そのようなイメージの描写になるのも面白い。
という訳でなかなか楽しめるコメディ作品でした。

このDVDジャケット裏の解説には「〜ミュージカル・コメディ!」とありますが、これはミュージカルではないですね。
確かにジーン・ケリ−とのシークエンスではミュージカル調の演出になっていて、振り付けもジーン・ケリ−が担当していますが、ミュージカル的なのはここだけです。

この作品タイトルはずっと「何という生き方!」だと思い込んでいたのですが、実は「何という行き方!」だったと最近気付きました。原題は「WHAT A WAY TO GO!」でした。

このDVDもヨドバシカメラで期間限定で1340円で購入。「回転木馬〈製作50周年記念版〉」は2枚組で、こちらは1枚。しかし、定価は同じ。多分、DVD作製の原価なんて大した事ないんでしょうね。
他に気になる作品があったら、安いうちに買っておこうと思っています。


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