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今回の獲物、歩古丹小学校に切り込むべく歩古丹までやってきました。
ここは現在では地図にすら書かれていないという秘境中の秘境。ここに本当に小学校の廃屋なんてあるのでしょうか?
パッと見、山と海しかない。
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道路脇に車を停め、とりあえずあたりをブラブラしてみることに。
しかし、小学校など影も形も見つからない。
現在は使用されていないトンネルが山をくりぬいて作られています。
このトンネルをたどって行けばいいのか? そうなのか?
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ズームしてみました。「歩古丹ト ネル」と名前があります。
土砂が堆積していますね。自然にそうなったとは考えづらいです。
封鎖されるにあたって、土砂が入れられたのでしょう。
これはこれで行ってみたい気もしますが、学校とは関係なさそう。
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トンネルの反対側の絶壁に佇む隊員ベロ。
道の存在した痕跡があります。かつては、ここからトンネルまで歩いたり車に乗ったりしていけたのでしょう。たぶん。
それにしても、小学校が見つからない。もう倒壊してしまったのか?
……と思いきや!
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な ん か あ る
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崖下の! 絶壁の! 波打ち際に!
それっぽい廃墟が!
WARLOCK「うわあああ、あれだあああ!!」
情報収集担当のWARLOCK曰く、あれが歩古丹小学校らしい。
あまりといえばあまりのロケーションにテンションが上がる一同。
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目的の小学校は発見できたものの、そこまで行く方法がわからない。
下手に行こうものなら間違いなく落ちて死ぬレベル。切り込み隊史上、最も過酷な場所にある物件といっても過言ではありません。
さしあたって画像のように橋の下に潜ってみたりしましたが……。
WARLOCK「行けそう?」
私「これは難しいんじゃないの……?」
命は惜しい。
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気がつけば、隊員ベロがいない。
私「あれ、ベロは?」
WARLOCK「……降りてった……」
私「ちょ!」
見れば、ベロは急斜面の崖をズルズルと降りていくではありませんか。
なんたる蛮勇!
隊員に任せて上で見ていたとあっては沽券に関わる。私も行きます。
WARLOCKと洋海氏は車で留守番。PSPでモンハンをする洋海氏。
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10分ほどかけて、おっかなびっくり崖を滑り降りると、海岸に着きました。
直前まで雨が降っていたこともあって足許はぬかるみ、掴まっていた竹が根っこから引っこ抜けて、私は盛大に転倒。
もう少しで脳天に竹が刺さって死ぬところでした。恐るべき悪運。
ベロは岩場をどんどん進んでいきます。なんだこの行動力。
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人が海水浴に来るような、生易しい海岸ではありません。
波が高く、足場の岩は絶妙にゴロゴロしていて実に歩きづらい。
下手にビーチサンダルなんて履いてこようものなら、あっというまに血まみれになるレベルではないでしょうか。
私「それはそうと、なんで今回おまえそんなに頑張ってんの」
ベロ「今回ははれがいないからな……」
みずから突撃兵を買って出るとは。
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バイオレンス海岸には様々な漂着物がありました。
これはイカリでしょうか? どこかの漁船が落としたのでしょうか。
既に船も寄り付かない、海岸の廃墟みたいなものですので、漂着物もずっと回収されずにこのまま放置され続けるのでしょう。
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流木と、巨大な発泡スチロールの塊です。
これはブイかなにかに使われていたんでしょうか?
なんか、見たこともない海洋生物の屍骸とかあればよかったんですが。
グロブスターとか……。竜涎香でもいいなぁ。
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ゴツゴツして歩きにくいことこの上ない岩場を20分ほど歩いていくと、歩古丹小学校の校舎が見えてきました。
……意外と上の方にあるな……。
崖の上から見た時は、殆ど海岸に接してるくらいに見えたんですが。
というか、ここを登らなくちゃならないというのが地獄の苦痛。「ちょっと頑張れば登れるんじゃない?」みたいに見えるかもしれませんが、相当の急斜面です。
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……ここ登るのか……。
前述しましたが先刻の降雨で土は水を吸ってぬかるんでおり、一歩登ろうと踏み出すごとにズルリと滑ります。
滲み出した水が靴を侵食し、酷い状況に。まさに生き地獄!
普段着で来るんじゃなかった……! せめて長靴があれば……
「降りなきゃよかった」と後悔しても後の祭り。ここまで来たらもう、行くところまで突き進むしかありません。
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日頃の運動不足を嘆きながらも、必死で登りきりました。
着いたぞぉぉー! まさに感無量!
しかし、上から見た時は意外としっかりしているように見えた校舎ですが、近づいてみると大変痛んでおりました。
こんな絶壁に建ってる小学校に、子どもたちはどうやって毎日通っていたんでしょうか?
崖を上り下りする階段すら見つからないし……。
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