女子バレーボールの日本代表がアルジェリアとの初戦を白星で飾った28日、先発出場した井上香織選手(29)の地元・兵庫県豊岡市出石町などでは家族や友人が応援し、メダルに向けた勝利を喜んだ。
出石町では、出石皿そば協同組合が開いた応援イベントに約200人が集まり、大型テレビで観戦。試合前、井上選手の先発が分かると、会場は早くも拍手に包まれた。スパイクやブロックを決めるたび「井上コール」が起き、勝利の瞬間、万歳の声が響いた。
最前列で応援した祖母の文子さん(77)は「(井上選手の)笑顔が見られた」とほっとした表情。「かおちゃんらしくプレーして」と見守った出石中学バレー部時代の友人、赤在奈津子さん(30)は「大舞台で活躍してすごい」と感激した。
井上選手の両親は、次のイタリア戦応援で現地に向かう途中、名古屋市のホテルで観戦。父の実さん(54)は「次は強豪。得意のブロックで流れをつかんで」と願った。
出身校、氷上高校(丹波市)バレー部のチームメート南出朋美さん(30)=姫路市=も「イタリア戦は井上のブロックが要になる」。同校で井上選手を指導した高見諭さん(73)=丹波市=は「メダルに向けて調子を上げてほしい」と話した。(若林幹夫、桑野博彰)
(2012/07/29 08:00)
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