第3ラウンド、1番でギャラリーの声援に応える宮里美香=エビアン・マスターズGC(共同)
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◇エビアン・マスターズ<第3日>
▽28日、フランス、エビアン、エビアン・マスターズGC(6457ヤード、パー72)▽曇り、気温26度、弱風▽賞金総額325万ドル、優勝48万7500ドル▽75選手
【エビアン(フランス)テッド・ムース】宮里美香(22)=NTTぷらら=が粘って優勝圏内に残った。4バーディー、5ボギーの73で回り、通算7アンダー。スコアを1つ落として15位に後退したが、首位とは4打差と悲願の初優勝に望みをつないだ。上田桃子(26)が4バーディー、1ボギーの69で通算6アンダーの19位に浮上。宮里藍(27)=サントリー=は4バーディー、2ボギーの70で通算5アンダーの29位につけた。
粘って残った。2オーバーで迎えた終盤の16番で美香が4メートルを沈めて意地のバーディー。「ショットが本当にひどかった。でも、上がり3ホールは何とか耐えた」。ギリギリ優勝圏に踏みとどまり、胸をなで下ろした。
乱調だった。ショットが曲がり、2日目に89%を誇ったパーオン率がこの日は61%。「こんなにドタバタしたのは久々」。9、11番で1メートルにつけるなど要所を締めたが、「突っ込んだ分、引っかけすぎた。自分の問題」と反省する。
全米女子オープン後、1週間のオープンウイークを利用して一時帰国。仙台の被災地をプライベートで訪れ、子どもたちとスナックゴルフを楽しんだ。「どっちかと言えばこっちが元気をもらった」。たくましい笑顔に触れて“充電”し、3日目を終えて首位とは4打差。決して近くはないが、あきらめる距離ではない。
「こんなゴルフで、この差で終われてビックリ。明日は気持ちを切り替えていく」。上位陣も伸ばせなかった3日目。チャンスは残った。悲願の初Vへ、あとは攻めるだけだ。
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