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【プロ野球】

G6連勝

2012年7月29日 紙面から

◇巨人9−2広島

 巨人が1分けを挟み6連勝を飾った。2回に内海への押し出し四球と古城の犠飛で2点を先制。5回には村田の2ランと代打谷のソロで突き放した。内海が7イニング2失点で9勝目。広島は10四死球と投手陣が大荒れで、4位に転落した。

 原巨人の勢いが止まらない。2本塁打を含む14安打を放ち2試合連続の9得点で6連勝。連続カード負け越しなしは28に伸ばし、足踏みした2位高木竜のゲーム差はさらに6に拡大。ペナントレースの興味をそぐような勝ちっぷりだ。

 先発投手が責務を果たし、攻撃陣は着々と得点を重ねる。“強すぎる巨人”のイメージは相手の自滅も誘い、球宴後の4試合でプレゼントされた四死球は31。「しっかり守備の野球から入って、攻撃に転ずることができている。バランス的には良いですね」。原監督もプラン通りの試合運びにご満悦だった。

 タクトもさえた。相手先発の大竹には4度の対戦で2つの白星を献上。特に苦手としていたのが12打数1安打の長野だ。ならば、動く。指揮官は65試合続いた「不動の1番」を今季初めて7番に置き、前夜に2安打の松本哲を1番に抜てき。この起用が、ピタリとはまるのだから笑いが止まらない。

 12日の広島戦以来となる猛打賞の長野は「ずっとこの打順にしてほしいです」とニヤリ。2回は先制機を広げる右前打。3回は左越えの適時二塁打。6回には中前打でダメ押しの2点をたたき出した。制約の多い1番に戸惑いも感じた時期もあったが、“自由の身”になったことで本来の思い切りの良さが戻った。

 原監督がほくそ笑む。「打順に大きな意味はない。しかし、大きな刺激にはなったでしょう」。長野だけではない。1番の松本哲も2年ぶりの猛打賞と大暴れ。あくまで1日限定の大竹対策とはいえ、今後の選択肢が広がったことは間違いない。安定、盤石、そして無敵…。独走態勢を築く巨人を追う影はない。(井上学)

 

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