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復興へ武者進軍 2年ぶり通常開催 相馬野馬追幕開け

熱暑の中、総大将(手前)を中心に騎馬行列が進軍した=28日午後1時40分ごろ、南相馬市鹿島区

 国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」が28日、開幕した。昨年は福島第1原発事故の影響で南相馬市での主要行事が見送られた。ことしは2年ぶりの通常開催となり、復興への願いを胸に騎馬武者が進軍した。
 総大将を務める立谷秀清相馬市長を擁する宇多郷(相馬市)勢は午前9時半、同市の相馬中村神社を出陣。気温が30度を超える炎天下で、威風堂々の行進を見せた。
 ことしは、部分開催だった昨年の5倍の404騎が出場予定。原発事故の警戒区域を抱える福島県浪江町や警戒区域解除後も避難指示が続く南相馬市小高区の武者らも避難先から駆けつけた。
 29日は同市原町区の雲雀ケ原祭場地で甲冑(かっちゅう)競馬と神旗争奪戦、30日は小高区の相馬小高神社で野馬懸が行われる。
 野馬追執行委員会では、原発事故の影響でJR常磐線の不通が続いていることなどから、過去の平日開催時と同程度の3日間で延べ約15万人の人出を見込んでいる。


2012年07月29日日曜日


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