開会式がスタート
オリンピック開会の鐘を鳴らすB.ヴィギンス【Getty Images】
開会式がいよいよ始まります。ロンドンの天気はあいにくの雨。
会場では手拍子が始まりました。
ツール・ド・フランスで英国勢初優勝を果たしたブラッドリー・ウィギンスの手で開会式の開始を告げる鐘が鳴らされました。
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7月28日(土) 5時0分 スタート
オリンピック開会の鐘を鳴らすB.ヴィギンス【Getty Images】
開会式がいよいよ始まります。ロンドンの天気はあいにくの雨。
会場では手拍子が始まりました。
ツール・ド・フランスで英国勢初優勝を果たしたブラッドリー・ウィギンスの手で開会式の開始を告げる鐘が鳴らされました。
今大会はロンドンで3度目となる五輪です。同一都市で3度目は史上初。204の国と地域から約1万500人の選手が参加し、8月12日までに26競技302種目が行われます。
開会式の会場はロンドン東部のオリンピック・パーク内にあるオリンピックスタジアム。収容人数は約8万人。五輪終了後には6万人規模に縮小される予定です。
今大会のマスコットは「ウェンロック」。近代五輪の前身となるスポーツ競技会が開催された場所マッチウェンロックに由来します。パラリンピックのマスコットは「マンデビル」です。
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「ロンドン五輪のマスコットは史上最悪?=大会を彩った歴代公式マスコットあれこれ」
会場では芝が敷かれ、音楽に合わせたアトラクションが行われています。イギリスの近代化の歴史を表現しています。煙突が登場し、産業革命のシーンになりました。五輪マークから、花火のように火花が降りそそぎます。
映画監督のダニー・ボイル氏が開会式の演出、テクノバンド、アンダーワールドが音楽監督を務めています。
上空にヘリコプターが登場。そこから英国国旗のパラシュートを付けてダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドが飛びおりました。
エリザベス女王が姿を現し、英国国旗の掲揚と国歌の演奏が行われます。
国旗掲揚のあとはファンタジーの世界が繰り広げられます。ミュージシャン、マイク・オールドフィールドの演奏の中、病院のセットが登場。「ピーターパン」の一節を「ハリーポッター」の作者、J・K・ローリングが朗読します。
「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソンが登場しコメディーを演じます。続いて、ビートルズからデビッド・ボウイ、クイーンらの音楽が流れ、ダンスが続きます。
5月にギリシャ・オリンピアで採火された聖火が、聖火リレーとしてイギリス国内を巡った様子が紹介されました。そして、ロンドン中心部を流れるテムズ川を走るモータボートにはデビッド・ベッカムの姿。前々から出演がうわさされていたベッカムの登場に会場も一斉に沸き上がります。
いよいよ、五輪発祥の地、ギリシャを先頭に入場行進が始まりました。続いてアルファベット順にアフガニスタンから入場が続きます。日本は95番目の登場が予定されています。
24番目に入場したブータン。昨年来日したワンチュク国王夫妻が身に着けていたものと同じ民族衣装を身にまとって入場行進しています。
280人の選手団を率いて会場が盛り上がったのが、イギリス連邦を構成するカナダ。赤を基調としたユニフォームを身にまとった選手団が登場しました。
中国選手団も登場。国旗と同じ赤、オレンジを用いたスーツを来た大選手団が行進を行います。
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「北京五輪で金51個を獲得した中国、ロンドンでの勝算は?」
入場行進の国旗は、フィールドの中心部に設けられた小高い丘に立てられています。
東欧のチェコ選手団は青の長靴を全員が身に着けています。
フランス、ドイツといったヨーロッパ大国の選手団が入場して、場内がより盛り上がります。ドイツ選手団は男子が水色、女子はピンクの上着を着用して行進に参加しています。
86番目には五輪の旗を掲げた選手団が登場。国の資格ではなく、個人の資格として出場する選手団です。昨年独立したばかりの南スーダンの選手も参加しています。
まもなく日本の行進が近づいてきました。
イタリア、ウサイン・ボルトが旗手を務めるジャマイカと続いていよいよ95番目の日本選手団登場です。
女子レスリング吉田沙保里が旗手を務める日本選手団が入場。赤と白の公式ウェアを身にまとった選手団が場内を行進しています。
日本にとっては五輪初参加となった1912年のストックホルム大会からちょうど100周年の節目の大会となります。日本選手団は選手293名、役員225名、合計518名で、前回の北京大会に次いで、2番目の規模。開会式には選手と役員76名が参加しています。
吉田沙保里は開会式に向けて「国旗の重みを感じています。開会式の先頭での行進で緊張していますが、胸を張って笑顔で歩きたいです。国民のみなさんに元気と勇気が与えられるように頑張ります」と語っていました。
オランダ、ニュージーランドと欧州、英国連邦の国の行進が続いて場内が盛り上がります。
東欧の国、ポーランドの旗手は今年のウィンブルドンテニス・女子シングルスで準優勝したアグニエシュカ・ラドワンスカが務めます。
ロシアが入場。旗手は女子テニスのマリア・シャラポワが務め、場内からは歓声があがります。
アフリカの国、セネガルは黄色を基調とした鮮やかな衣装で行進しています。歓声の中、入場した南アフリカ代表。義足をつけて出場する男子陸上のオスカー・ピストリウスが行進の中にいます。
台湾選手団が入場し、204の国と地域のうち、180番目までの選手団が入場。最後は開催国の英国が行進します。
ここまでの入場行進で最も大きな歓声があがった米国の入場。536人という英国に次ぐ、2番目に大きな選手団を派遣しています。
200番目の入場はベトナム。最後の入場国、開催国である英国の入場が近づいてきました。
そして最後の入場行進をする英国の旗手はクリス・ホイ。大歓声、カメラのフラッシュの中、選手団が行進を行い、紙吹雪が舞います。会場にはエリザベス女王、チャールズ皇太子夫妻、ウィリアムス王子夫妻など、ロイヤルファミリーが勢揃いしています。
英国の人気バンド、アークティック・モンキーズによる演奏の中、花火が一斉に打ち上げられます。場内には光を使った演出が施されています。
ビートルズの名曲、「come together」にのって、平和の象徴、鳩をモチーフにした自転車に乗った人々が続々と登場しました。演奏が終わり、各国の国旗が掲げられた丘の上では、ロンドン五輪組織委員会セバスチャン・コー委員長、IOCのジャック・ロゲ会長による挨拶が行われます。
そして、英国の国家元首であるエリザベス女王による開会宣言が行われ、ロンドン五輪の開会が宣言されました。その瞬間、場内には花火、そして観客による歓声がとどろきました。
陸上長距離のハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)や、パン・ギムン国連事務総長ら8人の手によってオリンピック旗が場内へと持ち込まれました。そして、9人目の旗の運び手として、アトランタ五輪では聖火リレーの最終ランナーを務めたモハメド・アリ氏が登場しました。
選手、審判、コーチの代表による宣誓が行われます。
デイビッド・ベッカムがテムズ川を経てオリンピック・パークまでモーターボートで運んだ聖火は、5大会連続金メダリストの英国の国民的英雄スティーブ・レッドグレーブ氏に渡され、場内に運び込まれました。そして7人の10代の選手に渡され、聖火リレーが場内で行われます。
7人の若き選手たちが交代でトーチを持ち、スタジアムを一周。そして、若者から、かつての金メダリストたちへと聖火が引き渡されました。再び聖火を手にした若者たちによって、スタジアム中央に設けられた大きな金属製の花びらに点火。参加国、地域と同じ数の204に分かれていた花びらが集まり、ひとつの聖火台として点火されました。その瞬間、スタジアムの内外では花火が打ち上げられ、17日間の五輪の開幕を祝っています。
そして、ポール・マッカートニーによるビートルズの名曲「ヘイ・ジュード」のピアノによる弾き語りが行われます。最後は、ポールがピアノから立ち上がると、観客、選手、関係者が一体となった合唱が行われ、開会式のフィナーレを飾りました。
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