つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【社会】かくれ脱水気をつけて つめ押して色判断 手足冷たく熱中症の防止に脱水症状を放置しないことが有効として、深刻な症状の一歩手前の状態を医師らが「かくれ脱水」と名付け、正しい知識や予防方法の啓発を始めた。自覚のない人も多いといい「節電が求められている今夏こそ、お年寄りなどは気を付けて」と訴えている。 (宮本隆康) 脱水は初期症状が出にくいとされ、小児科や救急医療、訪問看護の専門家らが先月、製薬会社などの協力で「教えて!『かくれ脱水』委員会」を発足。ホームページやイベントで、注意を呼びかけている。 委員会によると夏に体がだるくなったり、ほてったりするのは脱水症状の疑いがある。水分や塩分の補給が必要で、放置すれば熱中症の危険性が高まる。 「かくれ脱水」は、つめを押した後、白からピンクに色が戻るまでに三秒以上かかるかどうか、などで診断できる。舌が濃い赤色になったり、手足が冷たくなったりしている場合も疑いがある。 特にお年寄りは、体内の水分が減っている上、のどの渇きを自覚しにくいため、少量の汗でも脱水状態になりやすいという。昨年夏、熱中症で救急搬送されたのは全国で約四万人で、六十五歳以上が44・1%を占めた。 委員会は六月、首都圏の六十五歳以上の三百人を対象に、アンケートを実施。夏の体調について「だるくなる」「食欲が低下する」など脱水症状が疑われた回答が52・3%に上った。理由は「高齢」「夏ばて」が多く、「脱水」と自覚している人は24・2%にとどまった。また、節電対策として「冷房を控える」と回答した人が59・3%に達した。 委員長を務める兵庫医科大学の服部益治教授は「熱中症の危険性が分かっていても、大勢がかかってしまうのは、脱水に気付かないことが大きい。節電で冷房を控えるなら、なおさら注意が必要」と話している。 PR情報
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