ハゼ
昨日はお休みを頂いたので、近くの川にハゼ釣りに出かけました。
震災前は夏から秋にかけて、ハゼやセイゴ(スズキの子ども)なんかを狙いによく通ったのですが、津波で車を流されてからは、ここまで50ccバイクで行くのも大変だったので、今回が震災後、初釣行です。
私事ですが、津波で流された車の代わりをようやく手に入れたので、より広範囲な調査(釣行)が可能になりました。
広い河川敷は釣り人の姿もまばら。
震災前は結構な人出だったのですが、みんな放射線を気にしているのかな?
津波の影響で小さなハゼ(ビリンゴやアシシロハゼなど)がほとんど見られなくなりました。
いつもの年なら岸際にみっちりといるものなんですが、今年は見られません。
マハゼもいなくなったのかな?
…との思いで釣行に出かけたのですが、結果は…
ハゼ以外にも、こんなのも釣れました。
モクズガニです。
4〜5歳ものですね。
立派なオスガニでした。
あんまり、いじくってると…
怒られました…
さて、本命の釣果というと…
大漁です。
全部で55尾 それも2歳ものが結構釣れました。
ちなみにマハゼの寿命は2年です。
マハゼは津波で流されずにいたようです。
他のハゼと違い、少し深いところに穴を掘って越冬しますので生き残ったようです。
一番大きいのは22㎝ありました。
こんな大きいハゼを見たのは、仙台、松島湾ぐらいですね
震災前は、うおのぞき〜子ども漁業博物館〜 勤務だったのですが 、その時に来てくれたお客さんがハゼ釣りが大好きな方で、釣り談義に大いに盛り上がったことがあります。
関東圏の方でしたが、ハゼ釣り玄人で、ハゼ釣り大会で何回か優勝したことがあるそうです。
その後、ご家族を連れて再度、来館して下さり、うれしく思ったものでした。
関東圏ではハゼ釣りはとても盛んで、玄人肌の方がたくさんいます。
関東でハゼが釣れなくなると北上して大物のハゼを狙いに、いわき周辺の川に遠征してくる釣り人を毎年のように見ていましたが、震災の影響か、今年は来てないようです。
件のハゼ名人さんとは「来年の夏、来られたときは大物ハゼのポイント教えますよ!」とお約束していたのですが…
大物ハゼが釣れるという証拠になりましたかね?
これだけ大漁だと、放射線量を測れる500gをクリアできます。
ということで、もったいないですが、すべて三枚おろしに…
ミキサーでミンチにして…
測ってみると…
表示値 163Bq/kg
これに補正係数0.61を乗じると101Bq/kg。
暫定基準値の500Bq/kgを下回っていますので食べられますね。
安心してハゼ釣りに励めます。
試しに、捌き終わったアラ(頭、内臓、中骨など)を測ってみると…
表示値108Bq/kgですので67Bq/kg。
セシウムは筋肉に蓄積すると聞いていましたが、その通りですね。
ハゼは唐揚げで丸ごと食べることも多いので、こっちの方が実状にあった値ですかね?
川魚はヤマメや、イワナなんかは行政も測っていますが、さすがにマハゼは何処も測らないでしょう。
アクアマリンふくしまはこういった魚にもスポットを当てて、放射性物質調査を行いたいと思っています。
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