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関数なんか大嫌いだぁ〜

=SUM(1/(((EXP((0.000000022-0.0000000015)*((40613-M2)*24*3600))*1.1)/((EXP((0.000000022-0.0000000015)*((40613-M2)*24*3600))*1.1)+1))/(SUM(137)*2/5)+(1-((EXP((0.000000022-0.0000000015)*((40613-M2)*24*3600))*1.1)/((EXP((0.000000022-0.0000000015)*((40613-M2)*24*3600))*1.1)+1)))/137)/137)
 
別に文字化けしているわけではありません。
 
今日、1時間ほどかけて組みあげたエクセルの式です。
 
M2は日付を数値化したのものです。
 
エクセルで2011/10/14と入力して、数値表示にすると40830となります。
 
 
 
 
 
何の式かというと、アクアマリンふくしまが所有している、放射性物質を測定する装置の補正値です。
 
表示された値に、この式で出た値をかけると実際の値になるというものです。
 
 
 
 
 
 
 
アクアマリンふくしまが所有するベクレルモニターはお手頃な値段の装置なので、γ線すべてを測ってしまいます。
 
初公開、アクアマリンふくしまのベクレルモニター。
 
イメージ 1
 
ヨーロッパのメーカーの機械なのですが、福島原発事故以前に作られた簡易測定器はセシウム134が存在しない条件での測定なので、現在の日本の状況(Ce134:Ce137=約1:1)ではちょっと、おかしな値が表示されるんです。
 
セシウム134は半減期が2年と短いので、25年前のチェルノブイリ原発の事故でのセシウム134はほとんど無くなっています。
 
福島原発事故以前ならこの装置でも大丈夫ですけどね。
 
 
ですから、この装置では行政が発表している数値より「高っ!」って値が表示されます。
 
最初、あまりにも高すぎるので、アクアマリンふくしまと一緒に共同研究を行っている、いわき明星大学さんにお邪魔して、同じ試料を測ってみたら、全然、低い値が出て「やっぱり…」という結果が出ました。
 
それからメーカに問い合わせたら、「実は、これこれ、こういう理由で…」と、なんとか補正値の存在を突き止めたのでした。
 
補正値の存在を知らずに測定していて、「結構、高いベクレルの魚、釣って食べてたんだなぁ〜」、「少し、食べる量を控えるかな?」とか考えていたのですが、補正値かけると大幅に低くなるので、今は安心して(魚種によっては)食べています。
 
冒頭の補正値は2年で半減するCe134のため、日にちが経つにつれて高くなってきます。
 
現在の補正値は約0.61。
 
表示値の半分まではいきませんが、大幅に減ります。
 
なぜ、こんな小難しいことをブログで書いているかというと、この補正値の存在を知らないで、使ってらっしゃる方々が、インターネットを見ていると結構いるからです。
 
お手頃な放射線測定装置のメーカーは外国メーカーが多いので、アフターケアが若干遅いのかな?と思わざるを得ませんね。
 
「安物買いの銭失い」にならないようにするためには、下調べが重要なのだとつくづく思いました。
 
まあ、測定時間が早いという利点もあり、簡易測定としては「使えない機械」ではないので、今後も使用してデータの蓄積を行ってみたいと思います。
 
 
 
 
 
というわけで、メーカーから、ちゃんとした補正値の資料を本日もらったので、ようやく検査結果の報告が出来ます。
 
9/3のブログで紹介したスズキ。
 
イメージ 2
 
 
 
 
 
よく水洗いして
 
イメージ 5
 
 
 
 
 
 
 
3枚におろして、刺身にします。
 
くそー、測定しないで食べてぇー!
 
内臓とか入れないのは、セシウムは筋肉に一番蓄積するからで、内臓入りだとちょっと低い値になるからです。
 
イメージ 3
 
 
 
 
 
 
ミンチにして専用容器に入れます。
 
イメージ 4
 
測定値は1431Bq/kg。
 
暫定基準値(500Bq/kg)の3倍近くありました。
 
行政発表では高い数値が出ていたので、“やはり”って感じです。
 
アクアマリンふくしまの調査で、暫定基準値を超えたことのある魚種は、
 
エゾイソアイナメ(ドンコ) 2369 Bq/kg   6月採集
 
シロメバル 830 Bq/kg 9月採集
 
白身の魚に多いようですね。
 
私的年間釣獲数Topのドンコの値が高いのは残念で仕方がありません。
 
 
 
 
 
 
 
 
これは、どうでしょう?
 
イメージ 7
 
最近(10/10)釣ったマアナゴです。
 
小名浜港ならどこでも釣れます。
 
結果は167 Bq/kg 
 
全然、食べられますね。
 
というか、結構食べてます。
 
最近、煮穴子の柔らかく煮る方法を研究中です(笑)。
 
 
 
 
 
ちなみに現在、小名浜港で良く釣れる魚では
 
マアジ 74Bq/kg 
小鯛(マダイ+チダイ) 79Bq/kg 
カンパチ 177Bq/kg 
イナダ(ブリ) 66Bq/kg 
 
って感じです。
 
私の感覚的には青魚系は低いのかな?
 
スズキと同じ魚食性のカンパチ、イナダの値が低いのは筋肉の組成の違いかな?
 
 
 
 
 
 
 
 
魚以外も測ってみましょう。
 
まずはナマコ。
 
イメージ 6
 
切るの大変だったー。
 
最初、ミキサーでやったらナマコが空飛んで、全身ナマコだらけに…
 
泣く泣く、出刃で細かくカット。
 
おかけで指に付いた包丁の跡が1ヶ月ほど消えませんでした。
 
結果は24Bq/kg 
 
 
 
ありゃ?
 
海底の泥食べてる割には低いんですね。
 
同様にマヒトデ、イトマキヒトデ(これも固いんだ…)も測定したところ
 
マヒトデ47Bq/kg 
イトマキヒトデ39Bq/kg 
 
無脊椎動物って筋肉の質が違うからかな?低いです。
 
 
 
 
 
 
じゃぁ、タコは? ということで、食べようと茹でて冷凍してあったヤツを測ってみると…
 
32Bq/kg 
 
低いんだぁ〜。
 
ちなみに茹でたり煮たりするとセシウムは半減するそうです。
 
煮汁、飲んじゃ駄目ですけどね。
 
 
 
 
 
 
 
本当は、もう少し成果がまとまってからデータを公開したかったのですが、震災から7ヶ月が過ぎ小名浜港にも釣り人の姿が増えてきました。
 
イメージ 8
 
折角、釣った魚を逃がす釣り人もいますし、食べる釣り人もいます。
 
行政が発表するデータというのは漁船で漁獲された少し沖の魚です。
 
実際に釣り人が釣る魚のデータには当てはまらないのではないかと思っています。
 
少しでも早く、参考になるデータを提供できれば…との思いで公開させて頂きました。
 
 
 
 
 
 
でも、簡易測定の結果ですので、参考までにしておいて下さい。
 
食べる食べないは個人の判断でお願いします。
 
ちなみに私はドンコ、スズキ、アイナメ、メバル以外は食べています。
 
同時期、同場所、同サイズの魚でも測定値は結構、ばらつく(約3倍ちがう)魚もいることも判明しました。
 
個体差、結構あるみたいですね。
 
 
 
 
一番、最近測ったスズキ。
 
イメージ 9
 
229Bq/kg でした。
 
ありゃ?
 
食べれる!
 
ということで、検査に使用しなかった半身はお寿司にして美味しく頂きました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アクアマリンふくしまでは行政が測定しないような食用にならない魚や流通しない魚、港内の魚など積極的に測定して、情報公開していきたいと考えています。
 
釣り人が安心して魚を食べられるようになれば、それを知った一般の人も「福島県で水揚げされた魚も安心なんじゃない? 釣って、食べてるよ!」っとならないかなぁ〜と思っています。
 
 
 
 
 
 

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