「10年前の5倍以上!?」出産事故も頻発……中国で新生児が巨大化するワケ
くだんの赤ちゃん。デカイ……!!
6月29日、安徽省巣湖市の産婦人科で誕生した男児が話題を呼んでいる。なんとこの赤ん坊、出生時の体重が6.23キロ、身長52センチという超巨大児。あまりの大きさに通常分娩は不可能と判断され、帝王切開によって出産されたという。
担当医によると、母親は41歳という高齢出産であり、妊娠糖尿病と診断されていたものの、出産は正期産の範囲内で、巨大化の具体的な理由はわかっていない。
実は最近、中国ではこうした原因不明の“巨大児”の誕生が相次いでいるのだ。今年2月4日には、河南省新郷市で29歳の女性が7.04キロの新生児を帝王切開で出産しており、2008年に遼寧省海城市で7キロで生まれた男児が持っていた新生児の国内最重記録を塗り替えた。
それ以前には、06年に江蘇省徐州医院三附院で出産された6キロの女児が国内最重新生児となっており、短期間での記録更新が続いている。
「報道されているのは、特別大きい新生児の例だけですが、実は4キロ以上の巨大児の出生率はいまや1割以上とされていて、10年前の5倍以上となっています」
そう話すのは、広州市ブロック紙の社会部記者だ。
「巨大児出生率とともに帝王切開の実施率も上昇していますが、そうした技術のない闇病院では巨大児の分娩に対応できず、母子ともに死亡してしまう例も頻発しているんです」
命の危険も伴う巨大児の増加だが、その原因はやはりというべきか、例の中国名物だという。
「産婦人科医の間では、家畜や養殖魚の成長促進のために投与されるホルモン剤をはじめとする薬物の副作用という見方が有力になってきています」(同)
ちなみにギネスブックに掲載されている世界記録では、1955年にイタリアで生まれた新生児の10キロだというが、このペースでいけば中国の新生児が世界記録を塗り替える日も近そうだ……。
(文=牧野源)
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