P2P(Peer to Peer/ピアツーピア)とは、ネットワーク上の端末同士の相互の接続によってデータを送受信する通信方式のことです。
映像・音声はデータ量が大変多いため、ネットワーク経由で配信する場合、配信サーバーに、たいへん大きな負担がかかります。
大規模に映像・音声を配信する時は、CDN配信方式といって配信サーバーを数多く用意して、1台のサーバーにかかる負荷を分散、軽減させて利用者の端末に届ける方法がよく用いられます。
一方、P2P配信は、映像・音声を利用者の端末間でバケツリレーのように送受信することで、配信サーバーの負担を軽減させる方式です。
P2P配信のひとつ、「メッシュ型P2P配信」は、配信経路が急に切断されるような障害に強いという特徴があり、災害時の通信環境がよくない場合の情報の発信の方法として活用できないかと、NHK放送技術研究所が研究を続けているものです。
今回のロンドンオリンピックのネット生中継(ライブストリーミング)では、大規模に映像・音声を配信する時の安定性や画質、遅延時間など、さまざまな情報を収集し、研究するため、両方の方式での配信を行います。
ネット生中継のL1~L8の8チャンネルで、CDN方式で映像・音声を配信します。
さらに、L1とL2の2チャンネルでは、CDN方式と同時にメッシュ型P2P配信方式でCDN配信のものよりも高画質の映像・音声を配信します。
P2P配信で高画質のロンドン 2012 オリンピック ライブストリーミングを視聴されるには、お客様の利用に関するデータを取得し、実験データとして利用させていただくことにご同意いただく必要があります。
P2Pのライブ配信では、動画を受信する間、他の利用者の受信のために、お使いのPCがインターネット接続を用いて受信データを中継します。
このため、ご利用の間、お使いのPCのIPアドレスが相手のPCに伝わるなどの現象が起こります。
また、ライブ配信の受信には、NHK放送技術研究所で開発したソフトウェア(Javaアプレット)を利用します。ソフトウェアの利用については、守っていただきたい事項がありますので、ライブ配信のご利用に関して利用規約にもあわせてご同意いただく必要があります。視聴される場合、これらの内容に同意いただいたこととみなしますので、ご利用前に必ず本ページをお読みになり、ご理解いただきますようお願い致します。
お客様が利用したグローバル及びインターフェースIPアドレス、データ転送量、アクセスログ、他の利用者からの接続受付の可否などのデータをNHKの設備により取得し、研究開発に利用させていただきます。また、お客様を特定できない形で技術的な検証、P2P処理(負荷)・利用の実態調査、今後のネットワーク効率的利用の検討、公共目的の調査、報告に活用させていただくことがあります。
ロンドン 2012 オリンピック P2P ライブストリーミング(以下「本P2Pライブ配信」という)の仕組み上、配信される動画をご覧になられる間、お客様の端末と他の利用者の端末とを自動的に接続し、お客様の使用されているインターネット接続回線の上り回線を、本P2Pライブ配信用に提供された動画データを他の利用者に中継するために利用いたします。なお、本P2Pライブ配信のシステムはお客様が端末に保管されているデータを他の利用者に提供する機能を持っていません。本P2Pライブ配信に用いるP2Pライブ配信技術については情報開示項目をご覧ください。
本P2Pライブ配信を受信するには、NHK放送技術研究所で開発した動画データの受信および中継のJavaアプレット(以下「本ソフトウェア」という)を使用する必要があります。本ソフトウェアの利用にあたっては、下記の各項目に同意していただく必要があります。
本P2Pライブ配信の映像・音声についての録画、複製、転載、第三者への譲渡、移転、貸与、配布等は固くお断りします、あらかじめご了承ください。
なお、本P2Pライブ配信では、クッキー(Cookie)を使用しています。クッキーとは、Webページにアクセスした際にNHKがみなさまのWebブラウザに送信する 小さなデータです。