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気仙沼BRT、運行計画発表 朝夕最短10分間隔

BRT専用駅となる最知駅の完成イメージ図

 JR東日本が高校の夏休み明けに合わせ、8月20日から暫定運行するJR気仙沼線のバス高速輸送システム(BRT)は、通学時間帯に最短10分間隔のダイヤ編成とするなど利便性を考慮した。沿線住民の要望も踏まえ、宮城県南三陸町には新駅(停留所)を設置。携帯電話で運行状況が分かる新システムも導入し、サービス向上を図る。

 運行ダイヤはおおむね、始発から午前10時台までと、午後5時台から最終までが10〜40分間隔、午前11時〜午後4時台が1時間ごと。南三陸町の新駅ベイサイドアリーナでは、町役場の閉庁時間帯となる朝夕に通過するバスもある。
 柳津−気仙沼間(55.3キロ)のうち、鉄道跡地の専用道区間は当面、気仙沼市内の陸前階上−最知間(2.1キロ)のみ。バスは踏切だった場所から専用道に出入りする。他の車両が進入しないよう、一般道との交差点に信号機や遮断機を設置する予定だ。
 津波に流された最知駅は、現在の位置に屋根付きの専用駅を整備。陸前階上駅は現駅舎を改修し、停留所にする。専用道区間以外では、本吉駅を造り替える。
 運行中のバス位置が分かる「ロケーションシステム」を導入。改修する最知、陸前階上、本吉3駅には待合室にモニターを設置し、現在地を表示する。残りの駅ではQRコードを携帯電話で読み取れば、バスの位置が確認できるようにする。
 バス運転はミヤコーバス(仙台市)に委託する方針。同社は震災後、JRの振り替え輸送を担っており、BRT運行による経営圧迫に配慮した。
 停留所となる駅の位置やダイヤはJRが近くホームページに掲載する。


2012年07月19日木曜日


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