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強殺容疑45歳男逮捕 近所の空き家に居住 福島・夫婦殺害
福島県会津美里町の病院事務員遠藤信広さん(55)と妻の看護師幸代さん(56)が自宅で殺害された事件で、会津若松署捜査本部は27日、強盗殺人容疑で自称本籍東京都八王子市、無職横倉明彦容疑者(45)を逮捕した。 逮捕容疑は26日午前5時50分ごろ、遠藤さん方で2人を包丁で刺殺し、幸代さんのキャッシュカードやクレジットカードを奪った疑い。「間違いありません」と容疑を認めているという。 捜査本部によると、横倉容疑者は遠藤さん方から約50メートル離れた空き家に住んでいた。近所の住民の話では、7月上旬から女性と同居していたという。26日深夜、車で現場付近に戻った横倉容疑者を捜査員が見つけ、任意同行した。 27日の司法解剖で信広さんは首の後部を深く刺され、幸代さんは首の静脈を切られていたことが分かった。包丁は幸代さんの遺体近くで見つかった。 捜査本部は奪ったカードで金を引き落としたかどうか調べている。ほかの金品も奪われた可能性があるという。 現場は家が約10軒の小さな集落で、横倉容疑者は人目を引いていた。空き家を仲介をした近所の女性は「横倉容疑者は『空き家の隣の空き地に私物を置かせてほしい』と訪ねてきた。しばらくは白い乗用車内で寝泊まりしていたが、最近は空き家に入っていた」と話した。 女性によると、横倉容疑者は以前、隣の会津若松市の借家に住んでいたが、家賃を滞納して退去したという。 別の近所の女性(69)は「空き家に住んでいて不気味だった。1週間前、遠藤さん方で遠藤さんの母の財布が盗まれる騒ぎもあった。もう何も起こらなければいいと思っていた」と話した。
横倉容疑者が住んでいた空き家=27日、会津美里町穂馬
2012年07月28日土曜日
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