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コボの出足は大成功、ネガティブな口コミは誤情報だから消し、内容を吟味して再掲載する――楽天・三木谷浩史社長(5) - 12/07/27 | 21:59


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――電子書籍事業は2011年8月から書籍配信サービス「Raboo(ラブー)」を始め、そのときは鈴木尚・楽天取締役常務執行役員が統括していたが、途中で三木谷社長の直轄になり、ソニーで電子書籍事業に携わった本間毅氏が現場の責任者になった。このいきさつの背景は。

 元々私の直轄と言える形だったが、鈴木とは個人的に色々あり、対外的にも出版社の方々にわれわれとしては単純な一事業ではなく、全社レベルでコミットしているということを理解してもらう必要があり、そうした人事を行った。

――三木谷社長自身、積極的にトップ営業も行っているようだ。

 バリバリやってる。

――そもそも電子書籍事業に参入することで、既存事業とはどのように連携を取れるのか。「コボ タッチ」の後継機種「kobo vox(コボ ボックス)」に楽天市場などのアプリケーションを搭載し、既存事業と相乗効果を生み出したいということは、楽天市場の出店者向けのイベントで自身が述べている。

 「コボ ボックス」を日本でいつ投入するかというスケジュールは未定だ。基本的には欧米の販売状況を見ながら、日本での投入を判断することになる。今回の問題を見ても分かるように日本人のユーザーはクオリティに対してうるさいので、そこは慎重に判断したい。

 相乗効果については、個人的に「神の雫」というワインのマンガが好きで読んでいるが、このワインどこかに売ってないかとついつい楽天市場で調べてしまう。

 マンガだけでなくファッション誌を見て服を買いたい、小説に出てきた場所に旅行に行きたいなど、本自体がインフルエンサーになれば、新しい読者の楽しみができると思っている。楽天の既存事業との連携も可能になる。

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