NHK青森県のニュース 青森放送局

基準値13倍超 水銀検出

八戸市で産業廃棄物の処理を行っていた業者が、基準を上回る量の燃えかすや汚泥を搬入し今も放置されたままになっている問題で、現場周辺で行われている地下水の検査の結果、国の基準値を13倍あまり上回る水銀が検出されたことがわかりました。
産業廃棄物との関連はわかっていませんが、地元の住民からは不安の声も上がっていて、八戸市では産廃の早期撤去をさらに強く県に求めていきたいとしています。
この問題は八戸市櫛引で産業廃棄物の処理を行っていた業者が法律で定められた量を上回る燃えかすや汚泥などを搬入し、10年前に産廃処分業の許可を取り消されたもので、現地では今もおよそ1万7000トンの産廃が放置されたままになっています。
県は平成15年から、現地周辺の地下水などを定期的に検査してきましたが、今月6日の検査で、国の基準値の13.6倍にあたる1リットルあたり0点0068ミリグラムの水銀が検出されたことがわかりました。
これを受けて27日は県の担当者が基準値を超える水銀が検出された観測用の井戸を訪れ、地下水をくみ取って調査しました。
この井戸は産廃が放置されたままになっている現場から30メートルほどしか離れておらず、地下水の色は赤褐色を帯びていました。県はくみ取った水を県環境保健センターで詳しく分析することにしていて、結果は1週間ほどで明らかになるということです。
八戸市によりますとこれまで産業廃棄物への対応を管轄する県に対し、早期撤去を要望してきたものの、放置されたままとなっていて、付近の住民からは水銀が検出されたことに不安の声も上がっているということです。
調査に立ち会った八戸市環境政策課の寺下信雄課長は「非常に心配だ。地下水に着色もあるのできちんと調査してもらいたい。県には産廃の早期撤去を求めてきたが、さらに強く求めていく」と話していました。
一方、県環境政策課は「地下水がどのように流れているか分からないので、検出された水銀がどのように影響するかは今のところ分からない。再び基準を超える水銀が検出されれば産廃との因果関係を詳しく調査する必要がある」と話しています。

07月27日 18時48分

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