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2012年7月27日13時56分

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ブックメーカー出資者が提訴へ 「高配当うたった詐欺」

 英国内のブックメーカー(公認賭け屋)を使った投資で出資金を集めていた投資会社「スピーシー」(大阪市西区)が、5月から配当を停止し、解約に応じていないことがわかった。出資者の一部は「高配当をうたった詐欺的な商法」として、同社側に損害賠償を求める集団訴訟を8月下旬にも起こす。出資者側の代理人弁護士によると、同社は全国1千人から数百億円規模の出資金を集めたとみられる。

 同社は2008年ごろから、スポーツの勝敗を賭けの対象にするブックメーカーを使った投資を企画。ブックメーカーによってオッズ(賭けの倍率)が違うため、「同じ試合でも分散して賭ければ、どんな結果でも必ず利益が出る」と月に出資額の3〜10%の高配当をうたい、出資を募っていたという。

 原告となる出資者は現在、東京や岐阜、兵庫、広島、福岡などの約30人。今後100人以上になる見通しで、「高い配当金を恒常的に出すのは不可能と知りつつ出資を募った」と訴える。一方、スピーシーの代理人の事務所は「取材には対応しない」としている。

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