東日本大震災:がれき受け入れ反対訴え、主婦ら県に手紙 /富山
毎日新聞 2012年07月13日 地方版
震災がれきを受け入れてほしくないというメッセージを石井隆一知事に伝えようと、富山市の主婦、佐藤好美さん(30)ら「ママ友」たちがこのほど、知事宛の手紙約50通を県側に渡した。佐藤さんは「放射性物質の非汚染地域で、がれきを受け入れるのはおかしい」と訴えた。
震災がれきの広域処理を巡っては先月29日、環境省が「岩手県のがれきのうち、可燃物と木くずについて受け入れ先の見通しがたった」と発表。しかし「富山県は受け入れに向けた手を下ろそうとしていない」と感じた佐藤さんは、インターネット上の短文投稿サイト「ツイッター」などを使って知事宛に手紙を書くことを友人たちに呼びかけた。
県庁内で佐藤さんが「知事に読んでほしい」と手紙を渡すと、受け取った環境政策課の藤平蔵芳光・廃棄物対策班長は「十分確認させていただきます」と答えた。また、手紙の提出に先立って、佐藤さんらは約40人は県庁前公園に集合。「子どもを守ろう」などのメッセージが書かれたマスクをつけたり横断幕を用意したりして、受け入れ反対を訴えた。【大森治幸】