日本代表FW香川真司(23)が新たな試練に挑むことになった。「赤い悪魔」ことマンチェスター・ユナイテッドは5日、公式ホームページにおいて香川側、ドルトムントとの3者間で移籍が合意したと発表。移籍金は最大1700万ポンド(約20億4000万円)で、6月末にもチームに合流する。日本代表10番は晴れて英プレミアリーグの名門クラブの一員となるが、一方で現地では「イングランドのおきて」が待ち受けていることが判明。香川はなんと〝パシリ〟からのスタートを余儀なくされるという。
超ビッグクラブへの移籍が正式に発表された香川。期待の大きさをうかがわせるように、待遇も破格。名将アレックス・ファーガソン監督(70)から直々に口説かれた上に、移籍金は1200万ポンド(約14億4000万円)から出来高を加え最大1700万ポンド、年俸も500万ポンド(約6億円)。いよいよ香川は世界的なスーパースターへの扉を開けることになるが、マンUで大活躍するにはいくつかの問題をクリアしなければならない。
周囲が懸念するのは言葉の問題だ。香川はドルトムントでドイツ語をほとんど習得できず、ミーティングの際も通訳を連れて参加するなど「言葉の壁」は大きかった。ただ、英国では通訳を認めるクラブは少ない。香川は英語も話せないため指揮官の指示などが理解できるか不安視される。
香川本人は今年3月に「もし移籍するのなら、今度は自分で言葉を覚える」と語った。ところが、高校時代から英語は大の苦手。英マンチェスター地方はなまりも強く習得は容易ではない。
さらなる問題は、イングランド流の「しきたり」だ。関係者らによると、英クラブではキャプテン以外に「シニアプレーヤー」という役職を導入するところがある。新加入選手にクラブの伝統やルールなどを伝える役割で、年長者が指名されることが多い。さらに、ルーキーにはかなり厳格な指導が施されるのだ。
日本サッカー協会の公認選手代理人である田路雅朗氏(56)は「欧州の中でも、イングランドは伝統を守る意識が強い保守。日本でいう体育会系の意識は強い。先輩は絶対でシニアプレーヤーも厳しい。新人はそれこそ先輩の靴磨きもやらされるし、食事のマナーや服装、話し方までも徹底的に注意される。規律やルールは多い」。
もちろん、これは香川も例外ではない。田路氏はこう指摘する。
「ブラジル人がプレミアリーグで活躍できないのは、この制度のためといわれる。自由なラテン人には細かな規律とか合わないし、注意されるのを嫌う。だからプレミアに行きたいブラジル人はいない。香川も多少なりとも洗礼は受けるだろう」
マンUならMFライアン・ギグス(38)かDFリオ・ファーディナンド(33)あたりが「シニアプレーヤー」。そんなベテランの厳しい監視のもと、香川は大学体育会並みの〝パシリ〟から始めなければならない。新天地で成功するためには、乗り越える試練も多いようだ。
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